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日本は「前準備」で悩み、世界は「推進中に生まれた課題」に悩む IDCが日本と世界のDX動向を比較:日本と世界の「DXのKPI」を比較
IDC Japanは、DXに関する動向調査の国内と世界の比較結果を発表した。日本の企業はDXを進める上での課題に悩んでいる段階だが、世界の企業はDXを実装してビジネス的効果を計測している段階にあることが分かった。
IDC Japan(以下、IDC)は2021年11月2日、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する動向調査の国内と世界の比較結果を発表した。
これは同社が実施している「IDC DX Sentiment Survey」の国内と世界の結果を比較し、国内企業のDXの状況について分析したもの。それによると、日本の企業はDXを進める上での課題に悩んでいる段階だが、世界の企業はDXを実装してビジネス的効果を計測している段階にあることが分かった。
世界の企業では「リーダーシップの不足」は課題になっていない
DXの進捗(しんちょく)を測る指標(KPI:Key Performance Indicator)を見ると、「標準的な指標(売り上げ、利益、効率性、投資対効果など)」や「カスタマーアドボカシー(顧客からの支持)」「従業員のアドボカシー(従業員からの支持)」など項目について世界の企業の回答率が高かった。
IDCはそれぞれの結果について次のように分析する。
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