オンラインで仕事を完結させるフリーランスは平均より年収が高い ランサーズが実態調査の結果を発表:「日本のフリーランス人口は1577万人」
ランサーズは「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」を発表した。ランサーズによると日本のフリーランス人口は1577万人で、経済規模は23.8兆円に達するという。
ランサーズは2021年11月12日、「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」を発表した。この調査は、過去1年に「仕事の対価として報酬を得た」ことのある20歳以上の人を対象に実施し、3094人から有効回答を得た。そのうち、フリーランスは1548人だった。
この調査によると、日本のフリーランス人口は1577万人で、経済規模は23.8兆円に達するという。2020年1月にランサーズが実施した同様の調査ではフリーランス人口が1062万人、経済規模が17.6兆円だったことから、同社は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でフリーランス市場が拡大している」と分析している。
約3割が「マネジメント経験のあるフリーランス」
2020年10月から2021年10月までに「オンラインで仕事を完結させた経験のあるフリーランス」の割合は53.2%だった。オンラインで仕事を完結させるフリーランスは、フリーランス全体の平均よりも年間報酬額が10万円程度高く、1週間当たりの労働時間は1時間短かった。
「過去にマネジメント経験がある」と回答したフリーランスの割合は30%を超えた。ランサーズはこの理由について「COVID-19の影響でテレワークが普及し、時間に余裕ができたマネジメント層がフリーランスのような働き方をしていると考えられる」と述べている。
現在持っているスキルについて聞くと「接客スキル」や「営業スキル」が多かった。「今後新たに学びたいスキル」については、20〜40歳代は「プログラミング」が最も多く、年齢が若いほど新しいスキルを学ぶ意欲が高かった。ランサーズは「終身雇用制度が見直されている中、企業ではなく個人で活躍するために新しいスキルを得ようとしているのではないか」と分析している。
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