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リソースセマフォの状態に関する情報を出力するSQL Server動的管理ビューレファレンス(67)

「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、リソースセマフォの状態に関する情報の出力について解説します。

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SQL Server動的管理ビュー一覧

 本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_exec_query_resource_semaphores」における、リソースセマフォの状態に関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)です。

概要

 「sys.dm_exec_query_memory_grants」ではセッションごとのリソースセマフォの取得状況を、「sys.dm_exec_query_optimizer_memory_gateways」ではゲートウェイごとのリソースセマフォの取得状況を確認できました。

 「sys.dm_exec_query_resource_semaphores」を実行すると、リソースセマフォの状態に関する情報を出力します。

出力内容

列名 データ型 説明
resource_semaphore_id smallint リソースセマフォの非一意のID
target_memory_kb bigint 使用量のターゲット(KB単位)
max_target_memory_kb bigint 最大許容メモリ(KB単位)
total_memory_kb bigint リソースセマフォで保持されているメモリ(KB単位)
available_memory_kb bigint 使用可能なメモリ(KB単位)
granted_memory_kb bigint 許可されているメモリ(KB単位)
used_memory_kb bigint 許可されている物理メモリ(KB単位)
grantee_count int 許可を持つアクティブなクエリの数
waiter_count int 許可を待機しているクエリの数
timeout_error_count bigint サーバが起動した後のタイムアウトエラーの合計数
forced_grant_count bigint サーバの起動後の強制的な最小メモリ許可の合計数
pool_id int リソースセマフォが属しているリソースプールのID

動作例

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