連載
ベテラン開発者が定年間近 あの老舗企業の情シスが、社内下請けから伴走型リーダーに生まれ変わるまで:匠の技をまな弟子へ(2/3 ページ)
EUCの失敗に懲りて、IT関連業務を全て情シス部門に集約したサーラグループ。だが、ベテラン開発者が定年間近になり、その体制に黄色信号が点滅し始めた。
社長の意思
小出氏は、デジタルの民主化へ切り替えるときに最高のスタートダッシュを切れるように準備を着々と整えていった。
最重要事項は、経営陣を巻き込むことだ。
まずは、意識の醸成だ。リサーチした他社のデジタルの民主化事例を社長にも共有し、日々情報をインプットした。すると、「サーラグループが使っているSmartDBは、現場担当者がアプリ開発を行うハードルを低くできそうか」という質問が社長の口から出るようになった。
次は体験だ。社長にも業務改善を体感してもらうことにした。
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