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5546件のデータ分析で分かった「ソフト開発の信頼性も生産性も低下」という冷淡な事実 IPAの狙いは?:リリース後の不具合、レビュー指摘、テスト検出バグなどを分析
IPAの社会基盤センターは、「ソフトウェア開発分析データ集2022」を発行した。それによると前回は「信頼性は向上するも生産性は低下する」という特徴だったのに対して、今回は「信頼性も生産性も低下する」という傾向がみられた。
情報処理推進機構(IPA)の社会基盤センターは2022年9月26日、「ソフトウェア開発分析データ集2022」を発行した。
これは、業種全体の開発データの経年推移や収集データのプロファイル、ベンチマークとして使用できる基本的項目(工数、工期、規模、生産性、信頼性)についての分析結果をまとめたもので、IPAのWebサイトからダウンロードできる。
技術者の経験と勘に頼った方法ではなくデータに基づく改善を
IPAが想定している読者は、ソフトウェア開発に携わっており、プロジェクトから収集したデータの精査や分析を担当する人や、開発プロジェクトデータの組織的活用サイクルを推進する管理部門担当者など。同社は「分析データ集を外部ベンチマークとして活用することで、プロジェクト計画立案時の参考にしたり、プロジェクト計画の妥当性を確認したりできる」としている。
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