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「意識せずに規約に同意するユーザー」が法務部門の負担を増やしている 弁護士ドットコム規約管理SaaSを提供開始

弁護士ドットコムは、法務の規約管理を支援するSaaS「termhub」を2022年10月26日から提供する。企業の法務などの管理部門が作成したWebサイトの規約について、承認の申請から更新までをワンストップで管理できる。

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 弁護士ドットコムは2022年10月25日、法務の規約管理を支援する「termhub」を2022年10月26日から提供すると発表した。termhubは、利用規約の掲出や更新、ユーザーの同意状況を一元管理するSaaS(Software as a Service)で、企業の法務などの管理部門が作成したWebサイトの規約について、承認申請から更新までをワンストップで管理できる。

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termhubの概要図

 弁護士ドットコムによると、同サービスを利用することでWebサイトに規約を掲出する際、エンジニアに実装を依頼することなく、法務だけで規約の作成やWeb画面への反映といった作業を完結できるという。「規約更新に関わるステークホルダーのコストを最小限に抑えられる」と同社は説明している。

意識せずに規約に同意するケースが増えている

 弁護士ドットコムは“規約に関する変化”について次のように述べている。

 「ユーザーはWebサービスやモバイルアプリなど、規約を目にする機会が多く、特に意識せずに同意する(契約書にサインする)ことが増えている。一方で企業側は“どの利用規約にいつ同意したのか”という情報(同意情報)を厳密に管理する必要がある。正しく運用しようとすればするほど、利用規約や同意情報の管理は複雑になる傾向がある。法務を中心とした管理部門の負荷は増えるばかりだ」

 こうした課題を解決するため、弁護士ドットコムは、termhubによって利用規約や同意情報の管理業務を支援し、法務部門の負荷を削減するとしている。

 なお、termhubの開発は弁護士ドットコムがリクルートと共同で進めた。2社は「弁護士ドットコムの法務向けSaaSの運営知見や法務に関する専門性と、リクルートの新規事業開発室内のノウハウを組み合わせて、法務部門の業務や課題に適したサービスの拡張や利便性向上を目指した」としている。

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