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AIは「ヒトの代替」ではなく「ビジネスの協業相手」 デロイト トーマツが「Tech Trends 2023 日本版」を発行6つのテーマと日本の動向に焦点

デロイト トーマツ グループは、「Tech Trends 2023 日本版」を発行した。メタバースの活用、信頼に基づくAI活用の深化、マルチクラウドの駆使と適切な管理など6つのトレンドを紹介している。

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 デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は2023年5月10日、「Tech Trends 2023 日本版」を発行した。

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プレスリリース

 「Tech Trends」は、デロイト トーマツが今後1年半から2年の間に顕著になると予測するテーマを取り上げ、技術傾向や流行に加えてビジネスへの影響を解説したもの。日本版は9回目の発行となり、以下の6つのトレンドテーマを取り上げている。

  • エンタープライズ向け没入型インターネット
  • AIを仲間として信頼する
  • マルチクラウドがもたらす混沌(こんとん)の掌握
  • テクノロジー人材の再創造
  • 分散型アーキテクチャとエコシステム
  • メインフレームモダナイゼーションの新たな歩み

AIはビジネスパートナー

 エンタープライズ向け没入型インターネットについては、これまで没入型のインタフェースはエンターテインメントとして要素が強かったが、「今後数年間でビジネスツールへと変化する」とデロイト トーマツは予測している。

 AI活用については「ChatGPT」をはじめ、よりビジネスに近い場所でAIが使われるようになった現状から、AIを「ヒトの代替」としてではなく「ビジネスの協業相手」として考えることが重要だと指摘。そのためには「データの透明性、AIの説明可能性と信頼性などの確保が重要になる」としている。

 また、ブロックチェーンなどの技術についても触れており、「ブロックチェーンを利用したエコシステムは、デジタル資産の開発とそれを用いた収益化だけでなく、新たな信頼の形を構築するためのカギとなりつつある」とデロイト トーマツは分析している。

 「日本には世界的に人気のあるアニメやゲームなどエンターテインメント業界が保持するIP(知的財産)が多数あるため、これらの領域において『NFT』(Non-Fungible Token:非代替性トークン)などWeb3.0のテクノロジーを使って発信したり、メタバースなどデジタル空間上での経済活動が拡大する中でデジタル資産や決済手段としてWeb3.0を活用したりすることへの期待も大きい」(デロイト トーマツ)

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