検索
ニュース

工場や研究所が「EDR/NGAV」ではなく「NDR」を選ぶ理由とは ITR2026年度は88億円に成長

ITRは、国内NDR市場規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は、対前年度比57.5ポイント増の43億円。2021〜2026年度の年平均成長率を15.4%と見込み、2026年度には88億円に成長すると予測している。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 アイ・ティ・アール(ITR)は2023年5月30日、国内の「NDR」(Network Detection and Response)市場規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は、対2020年度比57.5ポイント増の43億円。2022年度は対2021年度比で39.3ポイント増の59億9000万円と予測している。

画像
2020〜2026年度のNDR市場規模予測(提供:ITR

工場、研究所などで需要が高まるNDR

 NDRは、ネットワーク全体を可視化することでトラフィックの異常から、侵入した脅威を即座に検知できるツール。ファイアウォールや「IPS」(Intrusion Prevention System)では防御し切れない攻撃が増加していることを背景に「NDRの需要と参入ベンダーが増えている」とITRは述べている。

 こうした背景から同社は、国内NDR市場の2021〜2026年度の年平均成長率(CAGR)を15.4%と見込み、2026年度には88億円に成長するとみている。

 ITRの藤 俊満氏(コンサルティング・フェロー)は、「工場、研究所のように厳しい要件で機器が稼働しているネットワーク環境では『EDR』(Endpoint Detection and Response)や『NGAV』(Next Generation Anti Virus)といったエンドポイントセキュリティ製品を導入しにくい。NDRはこのようなネットワーク環境で情報を収集し、ふるまい検知や遮断を行うツールとして導入され、『IoT』(Internet of Things)の普及とともに市場が拡大するだろう」と予測している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 「SMSは認証に使わないで」 米CISA、モバイル通信を保護する8つのベストプラクティスを公開
  2. Google Cloud、2025年のサイバーセキュリティ予測を発表 AIがサイバー攻撃にもたらす影響とは?
  3. 経営層の約7割が「セキュリティ対策は十分」一方で6割以上がインシデントを経験、1位の要因は?
  4. 2025年に押さえるべきセキュリティの重要論点をガートナーが発表 新しいリスク、脅威、環境の変化、法規制などの動きを把握する指標に使える
  5. “ゼロトラスト”とトラスト(信頼性)ゼロを分かつものとは――情報セキュリティ啓発アニメ「こうしす!」監督が中小企業目線で語る
  6. 終わらせましょう。複雑過ぎるKubernetes/クラウドネイティブが生む心理的安全性の低下を――無料でクラウドセキュリティの勘所が分かる130ページの電子書籍
  7. よく聞く「複雑化するサイバー攻撃」は具体的にどう複雑なのか? 一例を医療系企業のランサム事例とともに解説
  8. 3割程度のSaaS事業者が標準的なセキュリティ対策をしていない アシュアードがSaaS事業者を調査
  9. 「このままゼロトラストへ進んでいいの?」と迷う企業やこれから入門する企業も必見、ゼロトラストの本質、始め方/進め方が分かる無料の電子書籍
  10. Google、「パスキー」のアップデートを発表 新たに導入された「パスワードマネジャーPIN」とは?
ページトップに戻る