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話題のセキュリティキーワード「XDR」って知っている? ExtraHopがレポート日本では55%がXDRの必要性を実感

ExtraHopは、企業のXDRの導入に関する調査結果を発表した。約3分の1の回答者が「エンドポイントでの検出にこだわるよりXDRを使った戦略を立てた方がセキュリティを強化できる」と考えていることが分かった。

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 ExtraHop Networksは2023年2月22日、「XDR」(Extended Detection and Response)に関する調査結果を発表した。この調査は日本を含む世界の企業に勤める、IT分野の意思決定者(以下、ITリーダー)を対象に実施したもの。それによると、回答者の約3分の1が「エンドポイントでの検出にこだわるよりXDRによる戦略の方がセキュリティを強化できる」と考えていることが分かった。

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ExtraHop NetworksのWebページから引用

「XDR」が単一ベンダーの製品だと誤解されている

 調査結果によると「XDR戦略とソリューションを導入することで脅威に対するリスクを軽減し、レジリエンスが向上する」と考えているITリーダーの割合は世界では78%、日本では55%だった。特にグローバルに展開している企業では、XDR戦略の導入率が高く、「既にXDR戦略を導入済み」は72%で「今後1年以内に導入予定」は20%だった。これに対して日本企業のうち、XDR戦略を導入している割合は47%で、導入を予定している割合も47%だった。

 これについてExtraHop Networksは「XDRへの注目が集まっているものの、XDRの役割や利点、企業での最適な活用法が曖昧になっている」と指摘。同社はXDRの価値を「ネットワークをはじめとするさまざまな情報とエンドポイントデータを相互に関連付けることで脅威の可視化を高めること。また、それによって早期に脅威を検出し、解決できること」と定義しているが、XDRをこのように定義できたITリーダーは、世界では47%、日本でも40%と、いずれも半数に満たなかった。

 ExtraHop NetworksのCISO(最高情報セキュリティ責任者)を務めるJeff Costlow氏は、「2022年はXDRへの注目が急激に高まったため、単一ベンダーのソリューションであるという誤解が生じている。XDRは、セキュリティチームがベンダーロックインを懸念することなく、企業に最適な製品を採用するための戦略といえる。重要なのは、現在企業にある技術を統合させ、高度な攻撃から組織を守るためにエンドツーエンドの可視性を高めることだ」と指摘している。

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