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スターバックスが「Cisco Meraki」ネットワーク用のTerraform Providerをオープンソース化、その狙いとは:4万台のデバイスと25万超のエンドポイントにわたって1万超のネットワークを構成
Starbucksが「Cisco Meraki」用のネットワーク構成自動化ツール「Terraform Provider Meraki」のOSS化を発表した。その概要と狙いとは?
米国Starbucksで小売インフラストラクチャ開発リーダーを務めるデクスター・パーク(Dexter Park)氏は2023年7月18日(米国時間)、「Cisco Blogs」において、「Cisco Meraki」用のネットワーク構成自動化ツール「Terraform Provider Meraki」のオープンソースソフトウェア(OSS)化を発表する記事を投稿した。以下、記事を要約する。
Starbucksの1万超のネットワーク構成を支える「Terraform」とは
Terraformは、複数のクラウドプロバイダーにわたるインフラストラクチャリソースのプロビジョニングと管理に使う、OSSのIaC(Infrastructure as Code)だ。「HashiCorp Configuration Language」(HCL)という宣言型言語によって、開発者と運用チームがインフラストラクチャの望ましい状態をコードとして定義できる。
Starbucksでは、Terraformを広く使用している。4万台のデバイスと25万超のエンドポイントにわたって1万超のネットワークで構成される、スターバックスの中核小売部門におけるネットワーク構成の自動化を強化するだけでなく、クラウド、エッジコンピューティング、ネットワーキング、テレメトリーも管理している。
応答時間の短縮とセキュリティリスクの軽減
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