「AWS」×「Terraform」でインフラ自動化に挑戦してみよう:「AWS」×「Terraform」で学ぶクラウド時代のインフラ管理入門(1)
自動化ツールの一つである「Terraform」について、これから学ぼうという方、使っていきたい方を対象に、Terraformの導入方法や、基本的な使い方を紹介していきます。初回は、Terraformの概要と導入方法を解説します。
はじめに
Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)などのパブリッククラウドは、オンプレミス環境と違ってインフラリソースの作成や削除が容易です。一方、管理すべきインフラリソースの種類が多岐にわたり、その数も多くなりがちです。用意するインフラリソースの目的に応じてネットワークやリージョンを使い分ける場合、インフラ管理は非常に煩雑なものになります。
このような状態でクラウドリソースを変更、管理しようとすると、部門やプロジェクトごとに使用しているリソースの一覧を管理しているドキュメントの加筆、修正などが必要です。特に、クラウドの場合、手軽にリソースの作成や削除が可能であるため、リソースの作成状況とドキュメントを合わせる手間が課題になってきます(中には割に合わないと感じる人も少なくないでしょう)。
またリソースの作成や削除が手軽であるために、一時的に作って使用したリソースがそのまま残りがちです。そのリソースが従量課金対象の場合、利用料の請求書が届いて思わぬ支払いが生じたなんていう事態につながることもあるかもしれません。
こうした業務負荷、ヒューマンエラーを軽減できるとして注目されているのがインフラの自動化(Infrastructure as Code:IaC)です。本連載では、IaCツールの一つである「Terraform」について、これから学ぼうという方、使っていきたい方を対象に、導入方法や、基本的な使い方を解説します。
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