検索
連載

必要なのはどのようなサイバーセキュリティ人材か? 業務内容と職種を整理するセキュリティ人材育成を考える(2)

サイバーセキュリティ人材不足をどう解決すればいいのか、セキュリティ人材の育成などについて解説する本連載。第2回は、企業、組織においてどのようなサイバーセキュリティ人材が必要となるのかについて。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 第1回では、サイバーセキュリティを取り巻く人材の充足状況や課題を見てきました。第2回は「必要なサイバーセキュリティ人材」と題して、企業、組織においてどのようなサイバーセキュリティ人材が必要となるのかについて紹介します。

 「サイバーセキュリティの仕事ってなんだろう?」。今の時代では誰しもサイバーセキュリティ対策として何かしないといけないと分かっていながら、何から始めたらいいのか、どのタイミングでやるべきなのか、その詳細までは知られていないように思います。

 もしかするとサイバーセキュリティの仕事についても、サイバー攻撃や問題が発生したときにだけ仕事があって、それ以外では特にやることがないと思われている可能性もありそうです。そんなことはもちろんないのですが、この辺りは企業、組織によって考え方が異なる点でもあります。まず、大枠の考え方をお伝えしていきます。

サイバーセキュリティ業務の内容

 最初に、サイバーセキュリティの要は、サイバー攻撃を受けたとしたら、またサイバーセキュリティに関連する問題が起きたら、それをいかに早く対応して元の状態に戻すか、いわば有事対応です。では、問題が発生したときにだけ、有事対応を行えばいいのかといえば、それはノーです。何も準備せずに、問題が発生したときにだけ有事対応しようとしても、的確に動けないからです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 「SMSは認証に使わないで」 米CISA、モバイル通信を保護する8つのベストプラクティスを公開
  2. “ゼロトラスト”とトラスト(信頼性)ゼロを分かつものとは――情報セキュリティ啓発アニメ「こうしす!」監督が中小企業目線で語る
  3. よく聞く「複雑化するサイバー攻撃」は具体的にどう複雑なのか? 一例を医療系企業のランサム事例とともに解説
  4. 終わらせましょう。複雑過ぎるKubernetes/クラウドネイティブが生む心理的安全性の低下を――無料でクラウドセキュリティの勘所が分かる130ページの電子書籍
  5. アニメ「こうしす!」に学ぶ、「セキュリティとAI」の未来を予想しながら今からできるリスク対策とは
  6. 「このままゼロトラストへ進んでいいの?」と迷う企業やこれから入門する企業も必見、ゼロトラストの本質、始め方/進め方が分かる無料の電子書籍
  7. 3割程度のSaaS事業者が標準的なセキュリティ対策をしていない アシュアードがSaaS事業者を調査
  8. 増える標的型ランサムウェア被害、現場支援から見えてきた実態と、脆弱性対応が「限界」の理由
  9. ChatGPTやClaudeのAPIアクセスをかたってマルウェアを配布するPython用パッケージ確認 Kasperskyが注意喚起
  10. 商用国家安全保障アルゴリズム(CNSA)の期限となる2030年までに暗号化/キー管理サービス市場が60億ドルに達するとABI Researchが予測 急成長の要因とは?
ページトップに戻る