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Cloudflareが「ゼロトラストセキュリティ」のツールを無料化 何が狙いなのか認証情報流出やサプライチェーン攻撃に対処

Cloudflareは、同社の「Cloudflare One」などのセキュリティツールを無料化すると発表した。認証情報流出やサプライチェーン攻撃、APIへの攻撃などの脅威に対処できるという。

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 Cloudflareは2024年9月24日、ゼロトラストセキュリティの考え方を基にした「Cloudflare One」などのセキュリティツールを無料化すると発表した。Cloudflareの顧客は同社のセキュリティツールを無料で利用できる。これは、無料プラン(Freeプラン)を利用している顧客も同様だ。同社は「セキュリティ関連予算を抑える努力を講じることなく、認証情報流出やサプライチェーン攻撃、APIへの攻撃などの脅威に対処できる」としている。

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プレスリリース

セキュリティツール無料化の狙いとは?

 Cloudflareによると、現代の高度化したサイバー攻撃から防御するために必要なツールの購入コストが組織のセキュリティを確保する上で最大の障壁となっている。「2024年のソフトウェア価格の上昇率は12.3%に達する見込みだが、こうした価格の上昇は、ツールやサービスに何らかの付加的な価値がもたらされていることを示唆するものではない」と同社は分析している。

 Cloudflareの共同創設者 兼 最高経営責任者(CEO)を務めるマシュー・プリンス氏は、「ほとんどのセキュリティベンダーは、一切価値を高めることなく、毎年価格設定を引き上げ続けている。こうした機能性を無料で提供することで、費用節約や最重要機密データの保護、サービスとの間でてんびんにかけざるを得ない状況から抜け出せるようになる。今回のツール無料化によって効率性を高め、インターネットをあらゆる人々にとって安全性の高い場所にしたい」と述べている。

 

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