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Oracle Database 23cは「開発者に寄り添う」? 開発総責任者に聞いた:生成AIにも(当然)対応
「Oracle Database 23c」が正式にリリースされた。この最新版Oracle Databaseは、アプリケーション開発をシンプルにすることがテーマなのだという。どういうことなのかを、開発総責任者に聞いた。
クラウドが主流の時代となり、Oracle Databaseは18cから毎年バージョンを更新するようになった。この年次リリースには「Innovation Release(革新リリース)」と「Long Term Release(長期リリース)」の2つがあるが、最新版の23cはLong Term Releaseだ。コンセプトは「App Simple」で、「開発者にとって使いやすいデータベース」を意味するのだという。
「コンバージドデータベースとAutonomousで開発者を楽にする」
具体的にはどういうことなのか。
「開発者の仕事を助けるテクノロジーは2つある」と、Oracleのデータベース開発担当シニアバイスプレジデント、ウェイ・フー(Wei Hu)氏は話す。
1つ目は「コンバージドデータベース」だ。1つのデータベースであらゆるデータ型、あらゆるワークロードに対応する。開発者は用途に合わせてさまざまなデータベースを選択する必要はなく、運用管理もOracle Databaseだけを対象とすればいい。
「全ての人がコンバージドデータベースを良いとは思っていないかもしれない」とフー氏は言う。実際、主要クラウド事業者など、用途ごとにさまざまなデータベースを提供する方針のベンダーは少なくない。
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