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企業ネットワーク40年の歴史とこれからの考え方羽ばたけ!ネットワークエンジニア(77)(2/3 ページ)

通信の自由化、東京ガス IP電話、キャリア5Gの活用──情報化研究会 40周年記念研究会で筆者が講演した「企業ネットワークの40年の進化とこれからの考え方」を紹介する。

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IP融合時代

 次は「IP融合時代」だ。その特徴を表2に示す。


表2 IP融合時代(1996〜2010年)の企業ネットワーク

 1996年から2000年にかけて、「フレームリレー」や「ATM」というパケット系の回線サービスが始まった。ATM(Asynchronous Transfer Mode)はデータ、音声、映像などを53バイト固定長の「セル」というパケットに分割して伝送する通信方式で、マルチメディア通信の本命といわれたが、全く普及せず、TCP/IPによってあっという間に駆逐された。

 ATMは仕組みが複雑で、ATM交換機は高価だった。対してTCP/IPは、シンプルなプロトコルであり、通信機器もPCなどの通信モジュールも安価だったからだ。フレームリレーはATMよりはるかに単純で機器も安価だったが、ルーティングやスイッチングができないため、使いやすさという点でTCP/IPに勝てなかった。

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