「俺、転職したら生成AIで仕事するんだ」 パーソルキャリアが転職活動に関する調査結果を発表:30%が「転職先は生成AIを使っているところがよい」と回答
パーソルキャリアは、転職活動における生成AIの活用に関する調査の結果を発表した。それによると企業では約6割、個人では約2割が生成AIを活用していた。
パーソルキャリアは2024年8月27日、転職活動における生成AIの活用に関する調査の結果を発表した。これは転職を検討している20〜60歳代の男女500人と、中途採用の責任者(または選考担当者)を対象に実施し、500人から有効回答を得た。それによると、企業全体で59.6%が生成AIツールを活用しており、業種別では「IT・通信」が最も多く、73.0%。次いで「金融」(70.7%)、「メーカー」(68.8%)などが上位を占めた。
採用側は、生成AIの活用に好意的
個人に目を向けると、業務で活用している人の割合は19.8%。利用している生成AIの種別としては「テキスト生成AI」(14.2%、複数回答、以下同)、「画像生成AI」(8.4%)、「動画生成AI」(5.2%)などが挙がった。また、合計54.0%が「現在は使っていないものの、転職先では生成AIを活用したい」と考えていることが分かった。
転職活動に生成AIを活用している人もいる。34.8%が転職活動において生成AIを利用しており、「自己分析」(19.4%)、「自己PRの作成」(17.8%)、「職務経歴書の作成」(15.6%)などに役立てていた。また、転職先を検討する際に、生成AIツールを活用している企業を選びたいかどうかについては「活用している企業がいい」と回答した人の割合が合計30.0%だったのに対し、「活用していない企業がいい」は合計15.0%だった。
企業側としては、生成AIの活用に好意的なようだ。生成AIツールを活用して自己PRや職務経歴書を作成することについては「どのような活用方法であってもよい」(36.0%)、「活用した上で自身に合わせて調整するのであればよい」(52.4%)などの回答が挙がった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「コンサルティング」でエンジニアが引く手あまた、なぜ? パーソルキャリアが「doda転職求人倍率」を発表
パーソルキャリアは、2024年7月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表した。転職求人倍率は、対2024年6月比0.14%増の2.74倍。業種別求人数の増加率は「コンサルティング」が最も高かった。 - 社会インフラを支えるITエンジニア。業務が特殊過ぎて「つぶしが利かないのでは?」と不安です
通信、電気、ガス、水道、鉄道など、「社会を支えるインフラ」の仕事をしているITエンジニアのキャリアについて。その技術が特殊であればあるほど、「つぶしが利かないのでは?」「他で通用するのか?」と未来に不安を感じていませんか? - 生成AIが「過度な期待のピーク期」から「幻滅期」へ Gartnerが先進技術のハイプ・サイクル2024年版を発表
Gartnerは、先進テクノロジーに関するハイプ・サイクルの最新版「Hype Cycle for Emerging Technologies, 2024」を公開した。