開発者向けAIエージェント「Devin 2.0」正式発表、エージェントネイティブIDEと3つの新機能を搭載:操作性と拡張性が大幅に向上
Cognitionは、開発者向けAIエージェント「Devin」の最新版「Devin 2.0」を発表し、エージェントネイティブなIDEと3つの新機能の提供を開始した。
開発者向けAIエージェント「Devin」を開発、提供するCognitionは2025年4月1日(米国時間)、「Devin 2.0」を発表した。同社は以下のように紹介している。
当社は2024年3月に「Devin 1.0」をリリースし、ユーザーからのフィードバックをふまえて改良を重ねてきた。今回発表したDevin 2.0は、新たに「エージェントネイティブなIDEエクスペリエンス」を提供する。月額20ドルから利用できる新プランも用意している。
Devin 2.0でマルチエージェントや協働機能などが利用可能に
Devin 2.0を活用することで以下の機能が使えるようになる。
- 複数のDevinを並行して起動できる:それぞれが独立したクラウドベースのインタラクティブIDEを備えており、マルチタスクの処理や、必要に応じた介入、操作がしやすくなる
- Devinと協働できる:Devinの進捗(しんちょく)状況を細かく追跡したい場合でも、Devinに全てを任せたい場合にも、必要に応じてユーザーが関与し、常に状況を把握し、コントロールできる
- Devinの作業内容をレビュー/編集できる:コードの微調整やテスト実行などを、Devin IDE上で使い慣れたショートカット(Cmd+IやCmd+Kなど)で手軽にできる
また、「インタラクティブプランニング」「Devin Search」「Devin wiki」の3つの新機能も搭載している。
インタラクティブプランニング
ソフトウェア開発では、タスクの詳細な計画立案や作業内容の明確化に、実装と同等かそれ以上の時間がかかることもある。Devin 2.0では、コードベースを自動的に調査し、詳細な作業計画を構築する機能を備えている。
セッションを開始するたびに、Devinが数秒で関連ファイルや調査結果、初期プランを提示する。ユーザーはこれを調整することで、Devinのタスク理解が自身の意図と一致しているか確認し、必要に応じて作業を任せることができる。
Devin Search
複雑な作業に入る前にコードベースを深く理解することは極めて重要だが、それは開発フロー上のボトルネックにもなりやすい。Devinサーチは、コードベースを効率的に探索、理解するためのエージェントツールだ。
この機能を使えば、コードに関する質問に対して、該当コードを引用しながら詳細な回答が素早く得られる。また、より高度な探索を必要とするクエリには「Deepモード」を有効にすることで対応できる。
Devin wiki
Devinは数時間ごとにリポジトリを自動インデックス化し、アーキテクチャ図やソースへのリンク、ドキュメントなどを含む詳細なwikiを生成する。
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