無料で学べる、DX推進とセキュリティ対策の実践ガイド公開:6割以上がセキュリティの課題を実感
DXを推進しつつセキュリティも確保することは簡単ではない。2つの取り組みを体系的に支援する手引きとして、クラウドエースは「DX推進におけるセキュリティ対策ロードマップ実践ガイド」を無料公開した。
クラウドエースは2025年8月20日、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進におけるセキュリティ課題を段階的に解決するための資料「DX推進におけるセキュリティ対策ロードマップ実践ガイド」を公開した。
同ガイドは、クラウド移行や生成AI(人工知能)の導入など、新たな技術の活用が進む中で顕在化するセキュリティリスクに対し、実践的な解決策を提示する。対象読者は情報システム担当者、効果的なセキュリティ投資を検討する経営層、体系的なセキュリティ対策構築を目指す企業の責任者などだ。
「DX推進においてセキュリティが課題」と回答した企業は6割以上
クラウドエースはガイドの作成に先駆け、2025年6月2〜3日に109人の情報システム担当者を対象として、企業のDXとセキュリティに関するオンライン調査を実施した。この調査では、企業の64.2%が「DX推進においてセキュリティが課題」と回答しており、情報システム部門や経営層にとって、DXとセキュリティの両立は避けて通れない課題になっている。
同ガイドはセキュリティ対策を4段階のフェーズに分け、短期、中期、長期の視点で施策を体系的に整理することで、開発スピードと安全性の両立を可能にする道筋を示している。生成AIやクラウドサービス利用時に企業が抱く不安、場当たり的な対策を続けた場合に生じるリスク、パートナー選定の基準なども紹介している。
クラウドエースの調査では、セキュリティロードマップを策定した企業は「他部門との認識共有が容易になった」(47.8%)、「インシデント対応体制が明確になった」(34.8%)、「経営層の理解や支援が得やすくなった」(31.9%)といった効果を実感している。
同社はセキュリティロードマップ策定の効果を「経営層から現場までが共通認識を持つことで、抜け漏れのないセキュリティ対策の実現と責任の明確化につながる」と説明しており、DX推進を進める企業に対してガイドの活用を呼び掛けている。
DX推進におけるセキュリティ対策ロードマップ実践ガイドは、クラウドエースの公式サイトから無料でダウンロードできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
関連記事
「DX推進」がサイバー攻撃を増加させている? Akamaiがセキュリティレポートを公開
Akamaiは、セキュリティレポート「インターネットの現状(SOTI)」を公開した。アジア太平洋と日本地域では、過去1年間でWeb攻撃が65%増加していた。サイバーセキュリティ先進企業はより効果的にDXを実現する アクセンチュア調査
アクセンチュアの「サイバーセキュリティレジリエンス最新レポート 2023」によると、サイバーセキュリティとビジネス目標の相関性が高い企業は、収益や市場シェア、顧客満足度などを向上させる可能性が、そうでない企業よりも18%高いことが分かった。DX推進、「IT部門だけでは非現実的だがベンダー依存も限界」 ガートナーが調査結果を分析
ガートナージャパンは、DXの取り組みと内製化に関する調査結果を発表した。それによると多くのIT業務で内製化率は低い水準にとどまっており、外部リソースの活用が不可欠な状況であることが分かった。