Microsoft、「Visual Studio 2026 Insiders」を公開 「AI統合」「パフォーマンス改善」が特徴:実行環境は「Windows 11」「メモリ64GB」「16コアCPU」が望ましい?
Microsoftは、Visual Studio」の次期バージョンとなる「Visual Studio 2026」のInsider版を公開した。Insider版では、Visual Studio 2026の新機能やバグ修正が先行リリースされ、一足早く試すことができるという。
Microsoftは2025年9月9日(米国時間)、統合開発環境(IDE)「Visual Studio」の次期バージョンとなる「Visual Studio 2026」のInsider版(旧称:Preview版)を公開した。
今回のリリースから、従来の「Preview Channel」「Current Channel」は「Insiders Channel」「Stable Channel」に名称が変更されている。Microsoftによると、Insider版ではVisual Studio 2026の新機能やバグ修正が先行リリースされ、一足早く試してフィードバックできるという。
Insider版は、無償の「Community」と「Professional」「Enterprise」の3つのエディションがあり、公式サイトからInsiders版をダウンロードできる。
Visual Studio 2026の新機能、改善点のハイライト
AI統合
Visual Studio 2026では、日常的なワークフローにAI(人工知能)が自然に溶け込むよう設計されており、プロジェクトの構造理解、コード修正、テスト作成、ドキュメント調整をAIが支援する。
コードレビューでは、Pull Requestを開く前に、正確性、パフォーマンス、セキュリティに関するインサイトを提供するという。
高速なパフォーマンス
起動、コードナビゲーション、ビルド、デバッグといったVisual Studioの基本操作を高速化しており、大規模なソリューションも快適に動作する。特に大規模なコードベースで、改善効果が顕著に表れているという。
洗練されたデザイン
Microsoftが開発する「Fluent UI」を基盤とした新たなデザインを採用し、アイコンや余白、テーマなどが調整されている。新たに11種類のカラーテーマが利用可能になっている。
なお、MicrosoftはVisual Studio 2026 Insidersの実行環境について、推奨環境とは別に、「Windows 11」「メモリ64GB」「16コアCPU」を搭載した環境が最良だと公式サイトの最下部で示している。
一般的に推奨スペックを下回る環境の場合、大規模なソリューションや多数の拡張機能を実行すると、パフォーマンスが著しく低下することがある。将来的にVisual Studio 2026の導入を見据える組織においては、ハードウェアを検討する際の要件の一つとして参考になるのではないだろうか。
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