2026年にはAI市場規模が2兆ドルへ、Gartnerがそう予測する「前提」とは?:データセンター投資が後押し
ガートナージャパンは、世界のAI支出が2025年に約1.5兆ドルに達すると発表した。2026年には支出の総額が2兆ドルを突破する見込みだ。
ガートナージャパンは2025年9月18日、2025年の世界のAI(人工知能)支出総額が約1.5兆ドルに達するとの予測を発表した。市場を押し上げているのは、AI関連投資が、従来の米国大手ITベンダーだけではなく、中国企業や新興クラウドベンダーにまで広がっていることだと同社は指摘する。
Gartnerが予測する「AI投資拡大の前提」とは
Gartnerは、AI技術がスマートフォンやPCといった製品や基盤インフラに組み込まれることで、2026年にはAI支出が2兆ドルを超えると予測している。
同社のジョン・デイヴィッド・ラブロック氏(バイスプレジデント)は、「この予測は主要なハイパースケーラー(大手クラウドベンダー)がGPU(グラフィックス処理装置)を備えたAI技術用データセンターへの投資を強化し、サービス規模を拡大し続けることを前提としている」と述べている。
AI投資が拡大する現状は、エンジニアに求められるスキルにも影響を及ぼす。AI技術の急速な普及を背景に、インフラ構築やセキュリティ、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)認証、コードの安全性確保といった分野への理解と対応力が一層求められると考えられる。
このニュースのポイント
Q: Gartnerが発表したAI支出の予測は?
A: 2025年の世界のAI支出総額は約1.5兆ドル、2026年には2兆ドルを超えると予測。
Q: 投資拡大の背景は?
A: AI投資が米国大手ITベンダーに限らず、中国企業や新興クラウドベンダーにまで広がっているため。
Q: この予測の前提条件は?
A: ハイパースケーラーがGPUを搭載したAIデータセンターへの投資を強化し、サービス規模を継続的に拡大すること。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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