さくらインターネット、アプリケーション実行基盤「AppRun」提供開始 “共有型”と“専有型”は何が違う?:コンテナイメージ前提のフルマネージド実行基盤、料金体系は?
さくらインターネットは同社が提供するパブリッククラウドサービス「さくらのクラウド」において、アプリケーション実行基盤「AppRun」の正式版を提供開始した。
さくらインターネットは2025年12月9日、パブリッククラウドサービス「さくらのクラウド」において、アプリケーション実行基盤「AppRun」の正式版を提供開始した。
AppRunは、コンテナイメージをもとにアプリケーションを実行できるフルマネージド型サービスだ。正式版の提供開始に当たり、これまでCR(Candidate Release)版として提供してきた「共用型」に加え、新たに「専有型」をリリース。用途やセキュリティ要件に応じて2つのプランを選択できる。
「サーバの準備や保守などのインフラ管理を自動化することで、開発者は運用負荷を抑えつつアプリケーション開発に専念できるようになる」と、さくらインターネットは述べている。
共有型と専有型は何が違う? 料金体系は?
AppRunは、システムの負荷状況に応じて処理能力を自動調整し、アクセス減少時には元のスケールに戻すことでコスト最適化が図れるという。デプロイから監視、スケーリングはWebコンソール上で一元管理できる。実証実験やプロトタイプ開発、新機能リリースなど、短い開発サイクルが求められるシナリオにおける利用を想定している。
専有型
AppRunにおける専有型は、仮想サーバ環境を1ユーザーで専有するプランだ。他ユーザーとリソースを共有しない構成とすることで、安定性とセキュリティを向上させているという。
「専有型はエンタープライズシステムや自治体システムなど、厳格な運用ガバナンスや高い信頼性が求められるユースケースでの利用を想定している」(さくらインターネット)
専有型の利用料金は最小構成(1vCPU×2GBメモリ、ロードバランサー未使用)の場合、税込みで約55円/時間、約550円/日、約1万1000円/月。スケーリングはCPU使用率を基準に、要件に応じて柔軟にインフラ構成を調整できるという。
共用型
共用型は、複数ユーザー間で仮想サーバ環境を共有することでコストを抑えたプランだ。開発・検証環境や小規模サービスなど、スピードとコスト重視のユースケースでの利用を想定しているという。
共用型の利用料金は1時間単位の従量課金制で、最小構成(0.5vCPU×1GiBメモリ、スケールアウトなし)の場合、税込みで約5円/時間、約120円/日、約3720円/月(31日換算)。スケーリングは同時リクエスト数を基準とし、ゼロスケール設定にも対応することで未アクセス時のリソース消費を抑えられるとしている。
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