2026年の「インフラ・運用」に影響を与える6つのトレンドとは Gartner予測:「偽情報セキュリティ」など
Gartnerは、今後12〜18カ月間にわたってインフラと運用の領域に大きな影響を与える6つのトレンドを発表した。
Gartnerは2025年12月、「インフラ・運用」領域に対して今後12〜18カ月間で大きな影響を与えるトレンドをまとめた「Gartner Identifies the Top Trends Impacting Infrastructure and Operations for 2026」を発表した。この内容は、12月9〜11日にラスベガスで開催された「Gartner IT Infrastructure, Operations & Cloud Strategies Conference」におけるアナリストの発表に基づくもの。
Gartnerは、今後インフラ・運用領域において以下6つのキートレンドが重要性を増すと予測している。同社 バイスプレジデント アナリスト ジェフリー・ヒューイット氏は、「インフラ・運用領域におけるリーダーは、これらのトレンドを全て認識し、組織に最も影響を与える可能性が高いものに対して行動を起こす準備が必要だ」と述べ、これらのトレンドを理解し先手を打つことの重要性を強調している。
1.ディスインフォメーション(偽情報)セキュリティ
偽情報に対処し、信頼性の判断や自社ブランドの保護、オンライン上のプレゼンス保全などを支援する技術群。具体的な取り組みとしては、ディープフェイク検知、なりすまし防止、レピュテーション保護などが含まれるという。
2.ハイブリッドコンピューティング
多様で時に互換性のないコンピューティング、ストレージ、ネットワークのメカニズムを連携させる新たなスタイルを指す。インフラ・運用のリーダーは、コンポーザブル(構成可能)で拡張性のあるコンピューティング基盤を通じてインフラ投資の将来性を確保しつつ、新技術の強みを組み合わせて価値を最大化できるという。
3.エージェンティックAI
複雑なデータセットを迅速に分析し、パターンを特定して自律的に行動することで、インフラ・運用のパフォーマンス向上と時間の節約に寄与するという。
4.AIガバナンスプラットフォーム
AI技術の適用・利用に伴うリスクや決定に対し、組織的な説明責任を果たすための仕組みのことを指す。責任あるAIの実践を組み込み、バイアスや透明性の欠如、データ保護、セキュリティ上の脅威など、コンプライアンスやビジネスのリスクに対処する機能を提供する。
5.エネルギー効率の高いコンピューティング
ハイブリッドコンピューティングの一部として、ITシステムの消費電力とカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を削減する技術と実践の集合を指す。光コンピューティングやニューロモーフィックシステム(脳型システム)といった新技術を活用し、持続可能な方法で電力や地球環境面への影響に対処することが可能になるという。
6.ジオパトリエーション(Geopatriation)
地政学的な不確実性を背景に、自社のワークロードやアプリケーションを、グローバルなクラウド、ハイパースケーラーから自国内の代替先に移転する動き。これは単なるデータ主権の取り組みだけにとどまらず、運用主権や技術主権の領域にまで踏み込む。また、国内経済の独立性を支援する効果もあるという。
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