年収855万円で案件数1位、「Java」フリーランスエンジニアの“最新”案件動向:テレワーク比率やフレームワーク別案件数も調査
INSTANTROOMがフリーランスのJavaエンジニア案件の調査レポートを発表。平均年収は855万円で、リモート案件の割合は79.0%に達している。市場全体に占める案件数の割合は18.67%だった。
エンジニア向けのインターネット求人サービスを提供するINSTANTROOMは2026年2月16日、2026年最新のフリーランスの「Javaエンジニア案件の調査レポート」を発表した。同レポートは、2024年2月1日から2026年2月16日にかけてフリーランスボードに掲載された8万2797件の実際のフリーランス案件を基にしている。同社はJavaが機密性の高い基幹システム開発に多く採用されているとしつつ、その案件別平均年収やテレワーク比率、フレームワーク別の案件状況などをまとめている。
案件比率は全体の18.67%で1位
同レポートによると、Java案件の平均月額単価は71.2万円、平均年収は855万円だった。プログラミング言語別の年収ランキングでは13位に位置している。一方で、案件の占有率は市場全体の18.67%を占め、案件数ランキングでは1位となっている。
Javaは堅牢(けんろう)な型システムと豊富なライブラリを備え、「Spring Boot」や「Jakarta EE」といったフレームワークにより、業務系Webアプリケーションからマイクロサービスまで幅広い開発に対応できる言語。産業面では金融・官公庁・製造業など障害が許されない重要システムでの採用が多く、近年はレガシーシステムのクラウド移行案件も増加している。単価はランキング上位の言語に比べ控えめであるが、案件数の多さと業界の裾野の広さから安定した需要が続いているという。
テレワーク比率は79%
2026年2月時点のJava向けフリーランス案件におけるテレワーク比率は、フルリモートが21.5%、一部リモートが57.5%、常駐が21%で、フルリモートと一部リモートを合わせると79%に達している。前月比ではフルリモートが0.5%増加し、一部リモートが0.8%減少した。
Javaは機密性の高い基幹システム開発に多く採用されているため、セキュリティポリシー上オンサイト対応が求められるケースも一定数ある。そのため、常駐比率が他言語と比べてやや高い傾向にあると考えられ、前年同月比ではフルリモートが6.7%減少し、一部リモートが6.2%増加している。この結果から、完全リモートからハイブリッド型の働き方への移行が進んでいることがうかがえる。
フレームワーク別ではSpringが最多
Javaフレームワーク別の案件数では、1位が「Spring」で9139件、2位がSpring Bootで4620件、3位が「JUnit」で1078件、4位が「Struts」で817件、5位が「MyBatis」で438件となった。Springが圧倒的に多い背景には、金融・官公庁をはじめとする大規模基幹システムの多くがSpringベースで構築されており、保守・運用案件が継続的に発生している点が挙げられる。
また月額単価の上位は、「Play Framework」が81.5万円、「Spark」が78.2万円、「Liferay」が77.4万円となっており、上位にはリアクティブ設計やビッグデータ処理など高度な専門性が求められる技術が並んでいる。この結果について同レポートでは、「対応できるエンジニアが限られることが高単価の要因である」としている。
業界別案件比率では、サービスが4.36%(3608件)、WEBサービスが4.16%(3441件)、toBが2.56%(2119件)、SIer(システムインテグレーター)・業務系が2.48%(2057件)、金融が1.55%(1282件)となり、上位5業界で全体の約15.1%を占める 。サービスやWEBサービスが上位を占めるのは、Spring Bootによるスケーラブルな開発基盤が大規模システムと相性が良いためだと同レポートでは分析している。
また職種別ではバックエンドエンジニアが17.08%(14144件)で最多となり、次いでサーバサイドエンジニアが13.93%(1万1536件)という結果になった。
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