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月単価10万円アップも? 調査で見えた“稼げる”フリーランスエンジニアの違い高単価ほど「週3日稼働」の傾向も ファインディの調査結果

フリーランスエンジニアの単価には明確な差がある。ファインディの調査から、その背景にある要因が見えてきた。高単価エンジニアは何が違うのか。

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 人材サービスを展開するファインディは2026年3月11日、フリーランスエンジニアの報酬や働き方、生成AIの活用状況に関する調査結果を発表した。同社のフリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」に登録する、IT/Web系フリーランスエンジニア265人が調査対象だ。

月単価は約80万円、時間単価は上昇

 今回の調査結果によると、フリーランスエンジニアの月単価は平均で80万8000円だった(図1)。時間単価は2025年3月の前回調査時の5138円から5319円に上昇し、堅調な伸びを示している。

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図1 フリーランスエンジニアの月単価および時間単価(出典:ファインディのプレスリリース)《クリックで拡大》

 技術スタック別では、Webアプリケーション開発で普及するプログラミング言語「Go」「TypeScript」を主に扱うフリーランスエンジニアが高い単価を維持した。フロントエンド(画面)からバックエンド(サーバ処理)まで開発を担えるフルスタックエンジニアの需要も、引き続き高いという。

“ソースコードの作り方”で月単価に10万円の差が?

 生成AIの活用度と報酬の関係を分析したところ、ソースコードの51%以上を生成AIで作成するフリーランスエンジニアの月単価は、平均で84万円前後だった。活用度25%以下のフリーランスエンジニア(73万4000円)と比べると、約10万円高い水準にある。

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図2 生成AIツールの活動度合いと月単価の関係(出典:ファインディのプレスリリース)《クリックで拡大》

 フリーランスエンジニアの81.9%が、生成AIによって生産性が向上したと回答した。ただし、その中で「直近1年間で月単価が上がった」と回答したのは約4割にとどまった。

 ファインディは、生成AIによる生産性向上を単なる作業時間の短縮に終わらせず、高単価案件へのシフトや付加価値の創出につなげることが重要だと指摘する。こうした取り組みを実践できるかどうかが、フリーランスエンジニアの明暗を分けるという。

「週3日以下の稼働」が高単価層で進む

 稼働日数は週4〜5日が最多で、65.3%を占めた。週1〜3日で稼働する割合は、時間単価6000円以上のフリーランスエンジニアの方が、それ以下よりも多い傾向が見られた(図3)。この結果は、高スキルのエンジニアを確保したい企業と、複数プロジェクトに並行して関わりたいフリーランスエンジニアのニーズが、「週3日以下での稼働」という働き方で一致していることを示唆する。

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図3 稼働日数および稼働案件数と、時間単価の関係(出典:ファインディのプレスリリース)《クリックで拡大》

高単価層ほど「正社員転向」よりも「フリーランス維持」を選ぶ

 今後のキャリア意向では、約25%が正社員への転向を検討していると回答した。生成AIなどの技術革新に伴う、将来的な安定性の確保が理由として挙がった。ただし時間単価が高いフリーランスエンジニアは、フリーランス継続の意向が比較的強い(図4)。

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図4 正社員転向の意向と時間単価の関係(出典:ファインディのプレスリリース)《クリックで拡大》

 生成AIを使いこなし、高い市場価値を維持しているフリーランスエンジニアほど、独立志向が強くなる傾向がある。「2026年のフリーランスエンジニア市場は、単なる『労働力の提供』から『生成AIを活用した高付加価値の提供』にシフトしている」と、ファインディの執行役員である末本充洋氏は指摘する。

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