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MFAは「9割超が導入」、それでも8割が「IDaaSのリプレースを考える」切実な理由多要素認証の実態、MOTEXが調査

エムオーテックスは「多要素認証および条件付きアクセスに関する実態調査」の結果を公表した。9割超の企業がIDaaSの導入・検討を進める一方、約8割がリプレースを検討・実施しているという。

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 エムオーテックス(以下、MOTEX)は2026年7月16日、「多要素認証および条件付きアクセスに関する実態調査」の結果を発表した。

 調査では、クラウドサービスの利用拡大やテレワークの定着を背景に、IDaaS(Identity as a Service)の導入・検討が9割を超え、企業で認証基盤の整備が進んでいることが分かった。一方、MFA(多要素認証)や条件付きアクセスといった認証の運用には依然として課題が残り、浸透し切っていない状況も見られるという。企業はどのような課題を抱えているのか。

「IDaaS、MFAが普及」の裏で課題も

 IDaaSの導入状況に関する設問では、「導入している」と回答した企業が83.7%、「導入を検討中」が6.7%で、合わせて90.4%の企業がIDaaSの導入または検討を進めているという結果となった。

 IDaaSの利用範囲については、「ほぼすべてのSaaSで利用している」が36.6%、「Microsoft 365の製品群のみで利用している」が36.9%、「一部の主要サービスのみで利用している」が10.2%だった。この結果から、主要な業務アプリケーションを中心に認証基盤の整備が進んでいることがうかがえる。

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IDaaSの導入状況(提供:MOTEX

 MFAの導入状況は、「10割導入している」が8.9%、「8〜9割導入している」が24.6%、「5〜7割導入している」が37.2%となった。一部導入している企業も含めると、全体で約95%の企業において何らかの形でMFAが導入されていることが明らかとなったが、その一方で全社への完全展開には至っていない企業が多い実態も浮き彫りとなった。

 パスワードレス認証(パスキーやFIDO2など)の導入状況については、「すでに導入して運用している」が20.7%、「導入済みだが、まだ本格運用していない」が35.5%となり、半数以上の企業でパスワードレス認証の導入が進んでいることが明らかとなった。

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MFA、パスワードレス認証の導入状況(提供:MOTEX

運用負荷や機能不足を理由に8割がリプレースへ

 IDaaSのリプレース状況に関する設問では、「リプレースを実施した」が21.8%、「現在リプレースを検討中」が58.6%となり、合計80.4%の企業が何らかの形でリプレースを検討または実施していると回答している。

 なおリプレースを検討した主な理由としては、「運用・管理が複雑で負荷が大きい」が39.4%で最も多く、これに次いで「他のSaaSや社内システムとの連携に課題がある」が37.5%、「現行IDaaSの機能が不足している」が31.7%、「セキュリティ要件を満たせない/不安がある」が30.0%、「コストが高い/コストパフォーマンスが悪い」が27.1%と続いた。

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リプレースの検討状況(提供:MOTEX

 今回の調査結果からは、クラウド化やテレワークの浸透を背景にIDaaSの導入・検討が企業の9割超まで広がる一方、設定や運用の煩雑さ、コスト面の負担などを理由にリプレースへ動く企業が増えている構図が読み取れる。

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