「支払い・解約できない」My SoftBankが不正アクセスで一時停止 復旧長期化か?:アプリ版は利用可能
ソフトバンクの会員向けWebサイト「My SoftBank」の一部関連システムで不正アクセス被害が発生した。同社はWeb版の「My SoftBank」だけでなく「My Y!mobile」「My Menu」を一時的に停止した。この影響でユーザーからは「支払いができない」といった声も上がっており、停止が長期化すれば、利用者の利便性に影響する可能性がある。
ソフトバンクは2026年10月19日、会員向けWebサイト「My SoftBank」の一部関連システムで、第三者による不正アクセスの試みを確認したと発表した。
同社は利用者情報を保護するための措置として、2026年10月17日午前8時から「My SoftBank」「My Y!mobile」「My Menu」のWebサイトを一時停止している。各サービスのアプリ版は引き続き利用できるが、Webサイトの再開時期は未定だ。
この影響によって「X」(旧Twitter)などではユーザーから「解約ができない」「支払いができない」といった声が上がっている。
不正アクセスの試みを検知、Webサイト3サービスを停止
ソフトバンクによると、不正アクセスが発生したのは2026年10月17日。同社の監視システムが「My SoftBank」の一部関連システムで異常な動きを自動検知した。
同社は検知後、速やかに関連システムの一部を停止するとともに、外部からの疑わしい通信経路を遮断した。さらにセキュリティを強化するため、Webサイトを一時停止してメンテナンスを実施している。
今回の発表では、異常を検知したシステムの詳細や攻撃手法、侵入の成否、利用者情報への影響について具体的な説明はない。不正アクセスの試みを検知したという事実だけでは、システムへの侵入や情報流出が発生したとは判断できない。
また、My SoftBankの一部関連システムで異常を検知したことが、他の2サービスの停止にどう関係しているのかも、発表文では明らかにされていない。3サービスを同時に停止した背景やシステム間の関係については、今後の説明が待たれる。
復旧時期は未定、利用者への影響をどう抑えるか
ソフトバンクは、3サービスのアプリ版については引き続き利用できると案内している。一方、Webサイトの再開時期については、準備が整い次第、速やかに知らせるとしており、具体的な見通しは示していない。
会員向けWebサイトは、契約内容や請求情報の確認など、利用者が日常的に使う手続きの窓口でもある。停止が長期化すれば、利用者の利便性に影響する可能性がある。Webサイトの停止によって利用できなくなる機能や、代替手段の案内についても、利用者にとって重要な情報となる。
企業のセキュリティ担当者にとっても、今回の事案は異常検知後の初動対応だけでなく、サービス停止の判断や利用者への説明、復旧に向けた安全確認を考える材料となる。疑わしい通信の遮断や関連システムの停止は被害拡大を防ぐための対応となり得る一方、サービスを停止すれば利用者や事業への影響も生じる。セキュリティとサービス継続の両面を踏まえた判断が求められる。
今回の事案の原因や影響範囲は、現時点の発表からは分からない。今後、攻撃の手法や侵入の有無、利用者情報への影響、Webサイトの再開時期について、どこまで説明されるかが注目される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
連続不正アクセスの実態判明 Androidアプリを解析してAPIに侵入か
Webサービスへの不正アクセスが相次ぐ中、攻撃者はサーバの脆弱性を探すだけではなかった。JPCERT/CCの調査で見つかったのは、Androidアプリの配布ファイルや解析ツール、APIの弱点を探るために使われたと見られるスクリプトだ。AIも利用した攻撃者は、どこまで標的のシステムを調べていたのか。
タイムズ不正アクセス被害 裏で動いていた“20年前のシステム”とは?
大きな話題になっているタイムズカーの不正アクセス被害。免許証画像160万件の漏えいを招いたこの事件の裏では“20年前のシステム”が動き続けていた。被害原因と今後漏えい被害者が取るべき対策を考える。
ソースネクストで2251万件超の情報流出 ユーザーパスワードも漏えい
2251万件超の会員情報が、サイバー攻撃の標的になった。ソースネクストへの不正アクセスでは、メールアドレスやパスワードだけでなく、住所や電話番号、生年月日、勤務先情報まで流出した可能性がある。同社は漏えい対象のユーザーにパスワード変更を求めているが、ログインサイトにつながりにくいといった事象も発生している。(一部表現が誤解を招く可能性もあったためタイトルを修正いたしました/2026年10月17日17時更新)
返信したら攻撃が始まる GmailからGitHubまで悪用する情報窃取の手口
不審なリンクも添付ファイルもないメールなら、安全だと思っていないだろうか。警戒心を解いてから攻撃に移る巧妙な標的型メール攻撃が見つかった。正規の開発者向けサービスまで悪用する手口を解説する。
Googleの正規ドメインなのに偽Webサイト パスワード管理ツールまで反応したフィッシングの正体
「Googleのドメインだから大丈夫」「CAPTCHAがあるから本物」――そんな判断が通用しないフィッシング事例が報告された。偽WebサイトはGoogleの正規サービスに置かれ、パスワード管理ツールまで入力候補を提示したという。