Database Watch 6月版 Page 2/2
PostgreSQL＋MySQL＋FireBirdの集合イベント
加山恵美
2006/6/20
■Viper情報が徐々に
IBM DB2 UDBの次期バージョン、Viperについて毎月少しずつ詳細が明らかになってきています。IBMのサイトにはViperに関する技術情報も充実してきました。タイトルを見るだけでもXML関係の機能強化にかなり力点が置かれていることがよく分かります。画期的なXML機能を搭載したネイティブXMLデータベースになりそうです。
ここ数カ月はIBMがビジネスパートナー向けにセミナーを開催していますが、さらに本格的なものが7月7日「DB2 Viper ☆ Star Festival」に実施されます。やはり七夕にちなんでスターフェスティバルなのでしょうか。そういえば七夕のこと座のベガ（織り姫）とわし座のアルタイル（ひこ星）のそばにはへびつかい座がありますね。……いや、あまり七夕とViperは関連付けて考えない方がいいかもしれません。
さらに一般向けのイベント「Information On Demand Conference」が7月21日に開催されます。情報管理がテーマではありますが、基調講演など大々的にViperが取り上げられるようです。
- DB2 Viper
☆ Star Festival
7月7日（東京・スパイラルホール）
- Information On Demand Conference
7月21日（東京・六本木アカデミーヒルズ49）
なおUser's Forum for DB2 JapanでもViper専用のフォーラムが開設されました。コミュニティで情報交換が進むといいですね。それからトップページを見るとDB2 UDB V8.2のFixpak5が公開されたと案内があります。こちらはStinger、ハチの修正版です。そのうちこのフォーラムの顔としてヘビがお目見えするようになるのでしょうか。
■SQL Server 2005が資格試験にも登場
真実をめぐる連載がますますヒートアップしています。マイクロソフトがSQL Serverのサイトで「SQL Server 2005とOracle 10gの真実」という連載を始めたら、比較対象となるOracleが「Oracle Database 10g vs SQL Server 2005の真実」として反撃を始めたと先月もお伝えしました。マイクロソフトの連載は5月末時点で9回シリーズの4回目が公開されたところなのでまだ半分です。今後の論戦はどう展開していくでしょうか。冷静に見守っていきましょう。論戦の勝敗を判断するのは、最終的には客観的に見ている第三者ですから。
論戦はさておき、SQL Server 2005は資格試験への対応も進んできました。「マイクロソフト認定テクノロジー スペシャリスト（MCTS）」や「マイクロソフト認定 IT プロフェッショナル：データベース アドミニストレータ（MCITP）」などでSQL Server 2005試験が提供開始となりました。SQL Server 2005がリリースされてから約半年、最新の認定証を得る人は誰になるでしょうか。いまならマイクロソフトではSQL Server 2005およびVisual Studio 2005関連のMCTSを取得すると、先着100名にMCTSロゴ入りグッズを贈呈するそうですよ。
■コミュニティ、参加していますか
そういえば最近では猫もしゃくしもWeb 2.0で大騒ぎです。Web 2.0といえばキーワードの1つに「参加」があります。みんなで盛り上げていこうという機運はまさにコミュニティに通じます。むしろネットで多様なコミュニティが発展してきたからこそ、Web 2.0の構成要素となっているのかもしれません。
エンジニアのコミュニティというといろいろあります。どれか自分と関係の深い製品のコミュニティをのぞいてみたことはありますか。データベース関連でもひととおりオフィシャルコミュニティがあります。掲示板、メーリングリスト、ブログなど形式はまちまち、また内部の顔ぶれや雰囲気もまたそれぞれ個性があるようです。こうしたコミュニティの個性は製品とは無関係ではないようです。おおよそコミュニティに参加する人というのは、少なからず製品の理念に共感を持つ人が中心人物になることが多いからです。またそうした人がカリスマになると周囲もそれに追随していくようになります。そうしたコミュニティの雰囲気の違いから製品を眺めてみるのも面白いかもしれません。
最近のコミュニティというと冒頭でオープンソースカンファレンスなどを挙げたように、やはりオープンソース系が熱心です。しかしベンダ系も近年ではコミュニティの活性化に関与するようになってきました。マイクロソフトのSQL ServerのコミュニティであるPASSJでは夏合宿、IBMのDB2では七夕のイベントでViper Nightが企画されています。コミュニティのイベントを通じて共通の専門分野を持つ社外の交流を広げてはいかがですか。きっとエンジニアとして幅が広がると思いますよ。
ではまた来月、お会いしましょう。
 |
2/2 |
| Index | |
| 連載 Database Watch 6月版 PostgreSQL＋MySQL＋FireBirdの集合イベント |
|
| Page 1 ・SQLインジェクションの修正 ・FireBirdは2.0 RC2をテスト中 ・ネイティブXMLデータベース検索技術 |
|
 |
Page 2 ・Viper情報が徐々に ・SQL Server 2005が資格試験にも登場 ・コミュニティ、参加していますか |
 |
Database Watch |
- Oracleライセンス「SE2」検証 CPUスレッド数制限はどんな仕組みで制御されるのか （2017/7/26）
データベース管理システムの運用でトラブルが発生したらどうするか。DBサポートスペシャリストが現場目線の解決Tipsをお届けします。今回は、Oracle SE2の「CPUスレッド数制限」がどんな仕組みで行われるのかを検証します - ドメイン参加後、SQL Serverが起動しなくなった （2017/7/24）
本連載では、「SQL Server」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか、正しい対処のためのノウハウを紹介します。今回は、「ドメイン参加後にSQL Serverが起動しなくなった場合の対処方法」を解説します - さらに高度なSQL実行計画の取得」のために理解しておくべきこと （2017/7/21）
日本オラクルのデータベーススペシャリストが「DBAがすぐ実践できる即効テクニック」を紹介する本連載。今回は「より高度なSQL実行計画を取得するために、理解しておいてほしいこと」を解説します - データベースセキュリティが「各種ガイドライン」に記載され始めている事実 （2017/7/20）
本連載では、「データベースセキュリティに必要な対策」を学び、DBMSでの「具体的な実装方法」や「Tips」などを紹介していきます。今回は、「各種ガイドラインが示すコンプライアンス要件に、データベースのセキュリティはどのように記載されているのか」を解説します
 |
|
|
|
|
