Database Watch 6月版 Page 1/2
livedoorが惚れたデータベース、社長ブログも…
加山恵美
2005/6/14
もうブログはお持ちですか。昨年来、ブログが爆発的に普及しています。ブログには社会一般的な関心はもとより、興味深い話題も盛りだくさんです。今月はブログとデータベースに関する話題を中心にお届けします。
■ORACLE MASTER “Platinum”は日本人が40%
5月はORACLE MASTER関係のニュースをよく耳にしました。最新バージョンとなるORACLE MASTER Database 10g試験でついにGold試験が解禁となりました。これについては、2004年12月版の記事「人気ダントツのORACLE MASTER、新制度を解剖する」でも触れたように、昨年11月から9iの移行試験を経由すればGoldは取得できていました。ただし今回は移行試験ではなく、順当に10gのデータベース管理トラックで受験する試験が解禁になったことになります。これで10gから勉強を始めた人もGoldまで登り詰める道が開けました。
10gでの受験勉強体制も整ってきました。受験者の強力な味方として評価の高いプレミアム・ライブラリが5月24日から10gに対応になりました。現時点では10gのBronzeコースが発売されています(10gのSilverコースは今夏リリース予定)。プレミアム・ライブラリとは、オラクルが運営しているORACLE MASTER受験対策のeラーニングサービスです。ブラウザから教材や試験問題にアクセスできて自分のペースで学習を進められます。
このようにORACLE MASTERでは10g体制が確実に発展していますが、資格取得者はまだまだ9iでも広がりを見せています。ORACLE MASTERの最高峰に当たる9iのPlatinum取得者が5月末時点で100人を超えたそうです。Platinum試験はGold以下の試験とはまったく違い、2日間の実技試験となります。試験では不意に障害が発生するのも問題のうちだそうで、かなり過酷な試験と聞いています。その難関をくぐりぬけた勇者が日本に101人もいるとは驚きです。しかしこれだけで驚いてはいけません。世界全体の9i Platinum資格取得者は255名だそうです。最高峰のPlatinum資格者のなんと40%を日本人が占めていることになります。日本では資格取得に対する意欲が強いのかもしれませんが、日本の技術者の優秀さの証明でもあるでしょう。
次にSQL Server 2005の新情報です。先月の本記事でSQL Server 2005 April CTPの提供開始を伝えたばかりですが、さらに6月8日から最新のプレビュー版が提供開始となりました。今回のSQL Server June 2005 CTPは前回からさらに品質を改良し、より最終段階へ近づいたものだそうです。WebからダウンロードするほかにもCD-ROMオーダーや雑誌の付録から入手することが可能となります。
さらに現行バージョンのMicrosoft SQL Server 2000 Service Pack 4 日本語版が5月6日から提供開始となりました。新バージョンの検証も大切ですが、現行バージョンのメンテナンスも忘れてはいけませんね。
それから今月末には「データウェアハウス&CRM EXPO」が東京ビッグサイトで開催されます。データストレージや情報セキュリティなどのイベントも同時開催なので一気に情報収集するいいチャンスになりそうです。
- データウェアハウス&CRM EXPO
会期:6月29日(水)〜7月1日(金)
場所:東京ビッグサイト
■ブログはエンジニアの必需品になるか
IT業界なら知らない人はいないくらいにブログは普及してきました。手軽な情報発信ツールとして利用されることが多く、最近ではJPUG(日本PostgreSQLユーザ会)で広報担当blogが開設されたようです。ほかにも早い段階から積極的にブログを使っている日本SQL Serverユーザーグループ SQLPASSJ ブログβも有名です。
さてブログ人口はどれほど増加したのでしょうか。総務省の発表によると、今年3月末時点の国内ブログ利用者数は延べ約335万人だそうです。ところが、アクティブな利用者となるとかなり減ります。総務省によると「少なくとも月に一度は更新」している利用者をアクティブと定義していて、その利用者は約3分の1になり約95万人です。
これが多いか少ないかは微妙なところです。統計局によると@ITの読者層に多い25歳〜29歳の日本人の人口は男性約434万人で女性約415万人 (2005年1月1日現在)、「インターネット白書2005」によると国内ブロードバンド利用者が約3000万人ですから、ブログは普及したとはいえ誰もがするほどではないようです。しかしまた別の見方もできます。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と日本レコード協会(RIAJ)の発表によると、2005年1月時点で過去にファイル交換ソフトを利用したことのある人は約300万人と推定されています。となると、ブログの利用者数はファイル交換ソフト経験者数に近いようです。(次ページへ続く)
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連載 Database Watch 6月版 livedoorが惚れたデータベース、社長ブログも… |
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1 ・ORACLE MASTER “Platinum”は日本人が40% ・ブログはエンジニアの必需品になるか |
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Page 2 ・ブログとデータベース・チューニング ・データベース・コミュニティはブログにシフト? |
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