Database Watch 2008年4月版

「御三家」vs. OSS vs. XML DBの世界を覗く

加山恵美
2008/4/21

NeoCore XMS

　NeoCoreの販売元であるサイバーテックのプレスリリースによると、ネイティブXMLデータベースの中で、2007年までの4年間、国内トップシェアを誇っているそうです^注。インデックスの自動化など、扱いやすさを追求しているところが人気なのかもしれません。このNeoCore XMSの機能を一部制限し、非商用および個人利用に限定したライセンスのものとしてXpriori（エクスプリオリ）もあります。

注）同社プレスリリースによると、株式会社ミック経済研究所「UNIX-Windows対応ミドルウエアパッケージソフト市場展望2007年度版【開発・運用編】」「XML-DBパッケージ」において、NeoCoreXMSが出荷金額・出荷本数ベースで4年連続のトップシェアを獲得した、とされています。

Cyber Luxeon

　Cyber Luxeonは、米オブジェクトデザインからリリースされた世界初の商用ネイティブXMLデータベース「eXcelon（エクセロン）」の後継製品です。システムを停止することなく、データモデルを運用中に動的に変更できるという強力な特徴を持っています。

　なおCyber Luxeonを有するサイバーテックは2007年10月にNeoCore XMSの事業譲渡を受け、国内のネイティブXMLデータベースを一手に引き受ける存在となっています。

EsTerra XML Storage Server

　EsTerra XML Storage Serverは、テラバイト級のドキュメントを扱えるXMLデータベースとして最初に登場したXMLデータベースです。2008年1月から提供されている最新版「EsTerra XML Storage Server V.3」では、インデックスアルゴリズムの強化やキャッシュ機能など、検索の高速化が図られています。この製品の無償オープンソース版がYggdrasill（イグドラシル）です。

TX1

　TX1は、2005年登場と、最も若いネイティブXMLデータベースです。テラバイト級のドキュメントに対しても高速検索が可能である点が特徴とされています。今後もさらなる高速化を追求しています。

■スキルと人脈が広がるお勧めの場所とは？

　それぞれの製品ごとに、その愛好家が集まり情報交換をする場（コミュニティ）があります。情報を交換することでスキルだけではなく人脈を広げることにもつながります。機会があればぜひ参加してみてください。

　以下に、商用・オープンソースそれぞれのコミュニティを紹介します。オープンソースは、どれも世界規模のコミュニティが中心ですが、まずは、日本語で情報交換できる日本人向けのコミュニティに着目してはどうでしょうか。

RDBMS「御三家」のコミュニティ

・Oracle Database：OTN

・DB2：Club DB2ナイト・サークル／User's Forum for DB2 Japan

・SQL Server：SQL Server ユーザーグループ(PASSJ)

オープンソース系

・MySQL：日本MySQLユーザ会（MyNA）

・PostgreSQL：NPO法人　日本PostgreSQLユーザ会(JPUG)

・Firebird：Firebird日本ユーザー会

　今回紹介しきれなかったものもありますが、追って本連載にて詳しく触れていきます。

◇

　ではまた来月、お会いしましょう。

 

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Index
連載 Database Watch 2008年4月版 「御三家」 vs. OSS vs. XML DBの世界を覗く
	Page 1 ・商用RDBMS「御三家」――オラクル、IBM、マイクロソフト ・オープンソースRDBMS ・ネイティブXMLデータベースはどうなる？
	Page 2 ・スキルと人脈が広がるお勧めの場所とは？

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