Exadataがいよいよ国内でも始動!
オラクルの新しい動き
2009/2/20
Oracle Exadataでオラクルは鬼に金棒?
まずはオラクルが力を入れている「Oracle Exadata」から。
2008年9月の「Oracle OpenWorld San Francisco 2008」で目玉となったのが、このOracle Exadataの発表でした。これはHP(ハードウェア)とオラクル(ソフトウェア)が協力して提供する、高性能アプライアンスです。ついに1月20日から提供開始となりました。
このOracle Exadataはデータウェアハウスシステム「HP Oracle Database Machine」とストレージ「HP Oracle Exadata Storage Server」で構成されています。超並列アーキテクチャを採用して拡張性を高めているのが特徴です。
オラクルによると「データ量の多い検索処理において10倍以上の速度向上を実現」とありますが、事例によってはそれを上回るデータも出ています。例えばブルガリアのM-Tel社ではOracle Exadataを使用すると従来のシステムより10〜72倍、平均して28倍の性能向上が見られたそうです。なお同社のデータベース管理者Plamen Zyumbyulev氏はOracle Magazineにて「DBA of the Year 2008」を受賞しています。
もともとオラクルは性能面での強さが自慢ですが、この高性能アプライアンスによりデータウェアハウスの領域では「鬼に金棒」となるのではないでしょうか。Oracle Exadataに関しては、2月26日にラウンチイベントが開催されます。
オラクル発のテストスイート
次は「Oracle Application Testing Suite」です。2月3日より、オラクルはこれを導入するためのコンサルティングサービスを提供することになりました。加えてオラクルはこのスイート製品のうち「Oracle Load Testing」の価格改定も発表しました。
オラクルによれば、近年の開発スタイルの特徴として、開発そのものにかかる工数は減少しているものの、テスト工数は増加し続けているそうです。
特にエンタープライズシステムの場合では、素早く開発できたとしても、テストの詰めが甘くて納入した製品の品質が悪ければ損害やリスクを抱えることになり、「元も子もない」なんてことにもなりかねません。
それゆえ、テスト駆動開発などの、開発工程そのものよりテストのプロセスを重視したアジャイルな開発手法が重視されつつあります。
規模の大小にかかわらず、テストは綿密に、かつ効率よくこなす必要があります。オラクルからのコンサルティングサービスと値下げにより、品質管理向上へとつながるといいですね。
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Index | |
オラクルを取り巻く新しい動き | |
Page 1 ・Oracle Exadataでオラクルは鬼に金棒? ・オラクル発のテストスイート |
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