データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(2)
「正規化」に関する問題
西沢直木
2008/6/25
本連載では、テクニカルエンジニア(データベース)試験に対応できる知識を確認していきます。多岐にわたる知識が問われる試験ですので、受験する方はもちろん、日常業務ではあまり使うことのない技術知識の確認にも役立ててください。
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問2-1 素早く正規形を見抜く
第1、第2、第3正規形とそれらの特徴a〜cの組み合わせとして、適切なものはどれか ※(ア〜エから選択)
a
どの非キー属性も、主キーの真部分集合に対して関数従属しない。
b
どの非キー属性も、推移的に関数従属しない。
c
繰返し属性が存在しない。
(19年-午前問題-問24)
答え
ウ
解説
a〜cは、次の正規形の説明になっています。
a:第2正規形b:第3正規形
c:第1正規形
これを第1、第2、第3正規形の順に並べるとc、a、bとなります。従って、「ウ」が正解です。
第1、第2、第3正規形の特徴を問う問題は、午前問題、午後問題ともによく出題されています。違いを説明できるようにしておきましょう。
午前問題はこの問題のように選択式ですが、午後問題では「表aは第何正規形まで正規化されているか。その根拠を具体的に3つ挙げ、それぞれ40字以内で答えよ」と、理由を含めて答えさせるのが典型的なパターンです。ここでは具体的な問題の例示は避けますが、実際の解答例は次のようになります(情報処理技術者試験センターWebサイトより引用)。記入方法などは確認しておくとよいでしょう。
(19年-午後問題-問1-設問2)
正規形名:第3正規形
根拠1:属性が、すべて単一値をとる。
根拠2:属性「販売種別」など、すべての非キー属性は候補キーに完全関数従属する。
根拠3:すべての非キー属性は、いかなる候補キーにも推移的関数従属しない。
(17年-午後問題-問1-設問2)
正規形名:第2正規形
理由:すべての属性が単一値で候補キーからの部分関数従属性はなく、推移的関数従属性{電話番号、年月度}→顧客番号→{氏名、生年月日、住所}がある。
こうした設問は毎年おなじみのパターンで、問われるポイントもさほど変わりません。来年以降は午後I問題の選択問題数が3問から2問に変わり、出題パターンも変わるかもしれませんが、同じパターンで出題された際は短時間で解答できるように「部分関数従属」や「推移的関数従属」についてきちんと記述できるようにしておきましょう。
【関連リンク】 >>>正規形 素早く正規形を見抜く実践テクニック |
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データベーススペシャリスト試験攻略のツボ(2) 「正規化」に関する問題 |
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Page 1 ・問2-1 素早く正規形を見抜く |
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Page 2 ・問2-2 適正なレベルの正規化を行う |
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Page 3 ・問2-3 表から正規化の段階を見極める コラム:選択する問題の数が減る午後I問題は楽になる? |
データベーススペシャリスト試験攻略のツボ |
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