連載
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Manifestツールでマニフェスト・ファイルを設定する
次にManifestツールを使って、更新時の振る舞いを定義するマニフェスト・ファイルを設定するのだが、その前に以下のファイルとフォルダを作成しておく。
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ダウンロード対象ファイル: Updater.txt
……UABによってダウンロードされるファイル。 -
更新元フォルダ: C:\MyApp\Updates
……Updater.txtが配置されるフォルダで、UABはこのフォルダ内のファイルをダウンロードする。 -
更新先フォルダ: C:\DestFolder
……更新元フォルダからダウンロードされたファイル(Updater.txt)が配置されるフォルダ。このフォルダへのパスは、Configurationコンソールにおける「Updater Application Block」ノードのBasePathプロパティに指定したものと同じにする。
さらにIIS(インターネット・インフォメーション・サービス)で、更新元フォルダとして設定したUpdatesフォルダを含んでいるフォルダ(今回の場合ではC:\MyApp)を仮想ディレクトリ(エイリアス名はMyApp)として設定しておけば事前準備は終了である。
●[Manifest Properties]タブにおけるプロパティ設定
それでは実際にManifestツールを起動してマニフェスト・ファイルを設定しよう。以下の画面は、Manifestツールの[Manifest Properties]タブの各プロパティを設定している例である。
ここではManifestIdを生成する必要がある。ManifestIDとはマニフェスト・ファイルを識別するためのGUID値である。
UABは更新元フォルダに配置されているファイルと更新先フォルダに配置されているファイルの更新日付を比較して更新処理を行うわけではなく、あくまでもマニフェスト・ファイルで設定されている構成内容を基にして更新処理を行う(これは更新先フォルダに配置されているファイルより更新元フォルダに配置されているファイルが古くてもUABはそのままダウンロードを行うことを意味する)。それ故、更新対象ファイルを更新した場合は、ManifestIdを再生成する必要がある。
●[Applicaton Properties]タブにおけるプロパティ設定
以下の画面は、Manifestツールの[Application Properties]タブの各プロパティの設定例である。
ここでは自動更新の対象となるファイルなどの設定を行う。
Application Propertiesタブにおけるプロパティ設定 | ||||||||||||||||||
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以上の設定が完了したら、最後に下にある[Save]ボタンをクリックしてマニフェスト・ファイルを保存する。本稿では、ファイル名を「SampleManifest.xml」に、保存先を「C:\MyApp\」にした。保存し終わったらManifestツールを閉じてもよいが、本稿では以降の説明で再度利用することになるので終了せずにそのまま起動したままにしておく。
これでUABを使う準備が整ったので、続いては実際の更新処理を実装し、それを実行してみよう。
INDEX | ||
連載:Enterprise Library概説 | ||
UpdaterABを使った高度な自動更新機能を実装する | ||
1.ConfigurationコンソールでUABの構成を設定する | ||
2.Manifestツールでマニフェスト・ファイルを設定する | ||
3.更新処理とActivation Processを実行する | ||
4.カスタムDownloaderを作成する | ||
「Enterprise Library概説」 |
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