連載:〜ScottGu氏のブログより〜VS 2010での矩形選択と複数行編集Scott Guthrie 著/Chica 訳2010/05/10 |
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これは、VS 2010および.NET 4リリースに向けたブログ投稿シリーズの第22弾です。
VS 2010リリースでのコード・エディタの改善点については、すでにいくつかカバーしています。具体的には、コードIntelliSenseの改善、新しいコード検索とナビゲート機能、HTML、ASP.NET、JavaScriptのスニペット・サポート、改善されたJavaScript IntelliSenseについてブログ投稿しています。本日のブログ投稿は、VS 2010の小さいけど優れたエディタの改善点である、複数行の編集を実行するときに“矩形選択”が利用できるようになったことについてカバーします。これによりキー・ストロークが省け、いくつかの器用な編集シナリオが可能になります。
[ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、わたしをフォローしてください]
矩形選択
矩形選択は、Visual Studioに導入されて、しばらくたつ機能です(あまり多くの人に知られていませんが)。コード・エディタで[Alt]キーを押しながらマウスでテキストの範囲を選択すると矩形範囲を選択できます。VS 2008ではその後、選択されたテキストのコピーや削除ができます。
VS 2010では以下のような、さらにいくつかの機能が矩形選択で可能です。
- テキストの挿入:矩形選択で入力すると、選択した各行に新しいテキストを挿入できます
- 貼り付け/置換:矩形選択した内容をほかの部分に貼り付けることができ、正確に内容の移動ができます
- 長さがゼロの矩形:幅がゼロの縦方向の選択を行い、新たな文字またはコピーした文字の複数行の挿入ポイントを作成できます
これらの機能はさまざまなシナリオで非常に便利です。いくつかのシナリオ例としては、アクセス修飾子の変更(private→public)、複数行へのコメントの追加、フィールドの設定、複数のステートメントをまとめてグループ化などです。
優れた3分間矩形選択のビデオ・デモ
Visual Studioエディタ・チームであるBrittany Behrens氏が素晴らしい3分間ビデオを持っており、矩形選択でのいくつかの優れたVS 2010の複数行コード編集のシナリオを紹介しています(注:デモでは音声が含まれているのでスピーカーを有効にしてください)。
VS 2010でより一層入力を最適化する、この新しい矩形選択機能の使い方を習得するために、ぜひご覧ください。
Hope this helps,
Scott
P.S. VSエディタについてはVisual Studioチーム・ブログまたはTwitterの@VSEditorをフォローして詳細を確認できます。
「〜ScottGu氏のブログより〜」 |
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