J#の真実
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2001/11/14 |
先ごろマイクロソフトは、.NETに対応した23番目のプログラミング言語処理系を発表した。これがJava言語をベースとするVisual J# .NET(以下J#)である。Sun Microsystemsとのライセンス問題で揺れたマイクロソフトのJavaサポートだが、Java言語によるプログラミング環境をマイクロソフト自身が開発し、提供することとなった。これにより統合開発環境であるVisual Studio .NETでは、C#やC++、VB .NETなどとまったく同等に、Java言語を使って.NET対応アプリケーションを構築したり、他のプログラミング言語と組み合わせてプログラミングしたりできる(J#の概要については別稿「Insider's Eye: .NET版Java言語「Visual J# .NET」オーバービュー」で解説している)。
Windows XPではJava VMの標準サポートを中止し(インターネットからダウンロード可能)、Java対抗と呼ばれるC#を開発したマイクロソフトが、今になって開発環境のJava対応を表明する理由は何か? 既存のJavaコードを移行しやすいと言うが、それは本当なのか? 本稿では、インタビューや実際のテストなどを通じて、これらの疑問に答えていきたい。なお本稿のPart 3では、英語版しか提供されないJ#を、日本語環境でインストールするテクニックについても解説する予定である。
Part 1である今回は、J#のプロダクト・マネージャであるマイクロソフトの渡邊氏に、J#の存在意義や今後の製品スケジュールについて語っていただいた。
(聞き手: デジタルアドバンテージ 遠藤孝信)
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