特集 J#の真実 Part 3
日本語環境に英語版J#をインストールする方法(1)デジタルアドバンテージ 遠藤孝信 |
言語設定を「英語」にする
J#のインストール・イメージは、マイクロソフトの以下のサイトからダウンロードできる。
Microsoft Visual J# .NET Beta 1のダウンロード・ページ(6.89Mbytes)
J#をインストールする環境としては、OSおよびVS .NETとしてそれぞれ次のものを使った。
- Windows XP Professional日本語版
- Visual Studio .NETベータ2日本語版
今回はWindows XP Professionalを使用したが、Windows 2000環境でも同じようにインストールできることを編集部で確認している。
上記の環境において、何もせずにダウンロードした英語版J#のインストール・イメージ(VJSharpSetup.exe)を実行すると、次のようなダイアログが表示されてインストールができない。
日本語環境でJ#のセットアップを起動したときに表示されるダイアログ |
VS .NETベータ2日本語版がインストールされている環境でJ#のセットアップ・プログラムを起動すると、デフォルト言語を「English[United States]」に設定せよと警告され、インストールすることができない。 |
このダイアログによると、「VS .NETのデフォルト言語を「English[United States]」にせよ」と表記されている。そこでVS .NETを起動し、[ツール]メニューの[オプション]を実行して、[オプション]ダイアログを開く。
VS .NETの[オプション]ダイアログ | |||
ここでは使用言語を選択する[国際対応の設定]があるのだが、残念ながら日本語以外を選択することはできない。 | |||
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このダイアログの[国際対応の設定]では、VS .NETで使用する言語を選択できるようになっているはずだが、日本語版ベータ2では日本語しか選択することはできない(Microsoft Officeをインストールしているときには、画面のように[Microsoft Office(ニュートラル言語)と同じ]という選択肢も増えるが、こちらを選択しても、日本語を選択しているのと状況は変わらない)。
この選択項目として[英語]を増やすために、エクスプローラを開き、VS .NETがインストールされているディレクトリ(デフォルトでは「\Program Files\Microsoft Visual Studio.NET」)の下にある、「Common7\IDE\1041」というディレクトリ以下を、そのまま「Common7\IDE\1033」というディレクトリ名でコピーする。
ディレクトリのコピー後のエクスプローラの画面 | |||||||||
IDEディレクトリの下にある「1041」というディレクトリの内容を、そっくりそのまま「1033」というディレクトリ以下にコピーする。 | |||||||||
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ディレクトリにファイルをコピーし、再度VS .NETの[オプション]ダイアログを開くと、次の画面のように「英語(米国)」が選択可能なっているはずだ。
「1033」ディレクトリ作成後の[オプション]ダイアログ | |||
[国際対応の設定]で、言語として「英語(米国)」が選択可能になっている。 | |||
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ここで「英語(米国)」を選択すれば、日本語版VS .NETでも、統合環境だけはデフォルト言語を英語にすることができる。これにより、前出のエラーを回避して、J#をインストールできるようになる。
INDEX | ||
[特集]J#の真実 | ||
Part 3 日本語環境に英語版J#をインストールする方法 | ||
日本語環境に英語版J#をインストールする方法(1) | ||
日本語環境に英語版J#をインストールする方法(2) | ||
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