特集 J#の真実 Part 3

日本語環境に英語版J#をインストールする方法(1)

デジタルアドバンテージ 遠藤孝信
2001/11/21

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言語設定を「英語」にする

 J#のインストール・イメージは、マイクロソフトの以下のサイトからダウンロードできる。

Microsoft Visual J# .NET Beta 1のダウンロード・ページ(6.89Mbytes)

 J#をインストールする環境としては、OSおよびVS .NETとしてそれぞれ次のものを使った。

  • Windows XP Professional日本語版
  • Visual Studio .NETベータ2日本語版

 今回はWindows XP Professionalを使用したが、Windows 2000環境でも同じようにインストールできることを編集部で確認している。

 上記の環境において、何もせずにダウンロードした英語版J#のインストール・イメージ(VJSharpSetup.exe)を実行すると、次のようなダイアログが表示されてインストールができない。

日本語環境でJ#のセットアップを起動したときに表示されるダイアログ
VS .NETベータ2日本語版がインストールされている環境でJ#のセットアップ・プログラムを起動すると、デフォルト言語を「English[United States]」に設定せよと警告され、インストールすることができない。

 このダイアログによると、「VS .NETのデフォルト言語を「English[United States]」にせよ」と表記されている。そこでVS .NETを起動し、[ツール]メニューの[オプション]を実行して、[オプション]ダイアログを開く。

VS .NETの[オプション]ダイアログ
ここでは使用言語を選択する[国際対応の設定]があるのだが、残念ながら日本語以外を選択することはできない。
  デフォルトの状態では、選択できる言語は[日本語]しかない。

 このダイアログの[国際対応の設定]では、VS .NETで使用する言語を選択できるようになっているはずだが、日本語版ベータ2では日本語しか選択することはできない(Microsoft Officeをインストールしているときには、画面のように[Microsoft Office(ニュートラル言語)と同じ]という選択肢も増えるが、こちらを選択しても、日本語を選択しているのと状況は変わらない)。

 この選択項目として[英語]を増やすために、エクスプローラを開き、VS .NETがインストールされているディレクトリ(デフォルトでは「\Program Files\Microsoft Visual Studio.NET」)の下にある、「Common7\IDE\1041」というディレクトリ以下を、そのまま「Common7\IDE\1033」というディレクトリ名でコピーする。

ディレクトリのコピー後のエクスプローラの画面
IDEディレクトリの下にある「1041」というディレクトリの内容を、そっくりそのまま「1033」というディレクトリ以下にコピーする。
  コピー先の「1033」ディレクトリ。
  コピー元の「1041」ディレクトリ。
  コピー後の「1033」ディレクトリの内容。

 ディレクトリにファイルをコピーし、再度VS .NETの[オプション]ダイアログを開くと、次の画面のように「英語(米国)」が選択可能なっているはずだ。

「1033」ディレクトリ作成後の[オプション]ダイアログ
[国際対応の設定]で、言語として「英語(米国)」が選択可能になっている。
  ここで「英語(米国)」を選択する。

 ここで「英語(米国)」を選択すれば、日本語版VS .NETでも、統合環境だけはデフォルト言語を英語にすることができる。これにより、前出のエラーを回避して、J#をインストールできるようになる。


 INDEX
  [特集]J#の真実
  Part 3 日本語環境に英語版J#をインストールする方法
   日本語環境に英語版J#をインストールする方法(1)
     日本語環境に英語版J#をインストールする方法(2)
 


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