特集
.NET開発者のための
デジタルアドバンテージ |
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9. MSDN Magazine Home
http://msdn.microsoft.com/msdnmag/
「MSDN Magazine」は米国で販売されている月刊誌で、その全記事がここから読める。バックナンバーもすべて揃っている。.NETが発表される前まではWindowsの内部構造などを扱った、かなりハイレベルなプログラミング記事や技術解説が多かったのだが、現在では.NET開発者向きの記事が主体となっている(ちなみに、2000年の2月までは、この雑誌はMSJ(Microsoft Systems Journal)という名前だった)。
MSDN Magazine Home |
このMSDN MagazineとMSDN Libraryでの記事の内容にそれほどの違いはない。これら2つのサイトに上がるドキュメントを押さえることができれば、.NET開発者として十分すぎるほどのスキルを身に付けることができるはずだ。
つい最近までは、日本でも日本語版MSDN MagazineがASCIIより出版されていたが、残念ながら現在は休刊となっている。なお、その一部の記事はいまでも「MSDN Magazine 日本語版」で公開されている。
10. MSDN TV
http://msdn.microsoft.com/msdntv/
最近では、動画を使ったコンテンツが米マイクロソフト・サイトで積極的に公開されている。このMSDN TVもその1つである。これは、マイクロソフトのプロダクト・マネージャや開発者が(おそらく)自分のオフィスにあるホワイトボードやPCを使いながら、.NETのテクノロジを動画で紹介する。
MSDN TV |
動画の内容は、テクノロジの概要解説に始まり、Visual Studio .NETを使いながらその構築手順やコーディング手順をデモしたものが多い。これらは文章や図だけではなかなか伝わりにくいものであり、詳細はさておきテクノロジの概要を把握するにはかなり有効なリソースであると思われる。1つのコンテンツは長くても30分程度であり、現時点ですでに68本の動画が公開されている。
もちろん会話は英語であるため、それなりの聞き取り能力が必要となるが、最近やっとTranscripts(話している内容をテキストにしたもの)が付くようになった。このため考えようによっては、英語の教材としても活用できる。日本で行われるマイクロソフトのカンファレンスでは、海外のスピーカーによる英語でのセッションも少なくないので、こういったものを利用して日ごろから英語になれておくのも重要だろう。
動画によるコンテンツとしては、これ以外にも「The .NET Show」というシリーズある。これは製品の開発責任者が登場して、インタビュー形式でマイクロソフトのテクノロジや、どういった経緯でなぜそれが必要だったかといった背景を語るものだ。C#の設計者として有名なAnders Hejlsberg氏もインタビューイとしてよく登場している。こちらにもTranscriptsが付いていて、1つの動画は2時間ほどである。ちなみに、これまでの動画の一覧は「Future Shows and Archive」から参照できる。
11. GotDotNet
米マクロソフトにもGotDotNetがある(実際には米国版は日本版よりもかなり前から存在する)。このサイトはもともと、MSDNなどの公式のサイトでは公開しにくいアプリケーションやサンプル・プログラムを披露するためにマイクロソフトが作ったサイトという感があった。ネットワーク対戦ゲームであるテラリウム*7やマイクロソフト社員が趣味で作り始めたといううわさのWeb Matrix*8も当初はここで公開されていた(現在では後述する別のサイトに移っている)。
*7 テラリウムについての詳細は「連載:テラリウム徹底攻略ガイド(改訂版)」を参照。 |
*8 Web Matrixの詳細については「連載:Web Matrixで始めるWebアプリ・プログラミング」を参照。 |
GotDotNet |
日本版と同様に掲示板(Message Board)も活発なようだが、ほかにも読者が自分で作ったコードを公開するための「GotDotNet User Samples」や、オンラインで共同作業しながらアプリケーションを開発するための「GotDotNet Workspaces」などがこのサイトのウリである。
GotDotNet User Sampleには2000を超えるアプリケーションが、GotDotNet Workspaceには6000近いワークスペースがすでに登録されている。GotDotNet Workspaceには、ソース管理機能やバグ・トラック機能などが用意されており、個人のワークスペースを無償で持つことができる。
12. ASP.NET
URLからも分かるようにASP.NET専門のサイトである。GotDotNetもそうだが、microsoft.comドメイン以外にもマクロソフトはいくつかのサイトを作っている。GotDotNetがユーザー寄りのコミュニティ・サイトであるのに対して、このサイトはマイクロソフト以外のASP.NET情報サイトのためのコミュニティ・サイトといえる。ここではそういったパートナー・サイトへのリンクや、そこで公開された記事へのリンクが集められている。
ASP.NET |
最近日本語版が登場した無償のASP.NET統合開発環境「Web Matrix」もここにメイン・ページがある。ASP.NETに関連した話題を扱う掲示板も用意されていて活発な議論が交わされているようである。
このサイト内の「Control Gallery」では、ASP.NETのWebフォーム上に配置して使えるコントロールが集められている(実際には各コントロールのベンダへのリンクが多い)。また、「Source Projects」では、本格的なASP.NETアプリケーションが完全なソース・コード付きで公開されている。このサイトやGotDotNetで利用されている掲示板システムである「ASP.NET Forums」もその1つである(日本語にローカライズされたバージョンは「eXperts Connection(eXConn)」で公開されている)。
このサイトのWindowsフォーム版ともいえる「Windows Forms」サイトもある。ここでもWindowsフォーム(Windowsアプリケーション)に関連した話題を扱う掲示板や、「Control Gallery」がある。前述したテラリウム(.NET Terrarium)も、ここにホーム・ページがある。
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