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Visual Studio .NETによるチーム開発事始め
Visual SourceSafeの環境を構築する
一色 政彦
2003/11/15 |
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■オプション:VSSユーザーのセキュリティ設定
以上で、ユーザーの登録は完了だ。しかし、さらにここで、VSSユーザーごとにVSSデータベースへのセキュリティ設定を行うことをお勧めする。セキュリティ設定を行うことで、VSSデータベースをより安全に管理できるだけでなく、誤った操作によるトラブルを防ぐことができるからだ。例えば、開発者のユーザーに「破棄」の権限を付与しないようにすれば、開発者が誤った独断でソース・ファイルを削除するといったトラブルを未然に防ぐことができる。
VSSデータベースでユーザーごとのセキュリティ設定を行うには、VSSの「プロジェクト セキュリティ」を有効にする必要がある。それには、VSSアドミニストレータのメニューから[ツール]―[オプション]を実行して、[Visual SourceSafe オプション]ダイアログを起動し、そのダイアログの[プロジェクト セキュリティ]タブを開いて、[プロジェクト セキュリティを有効にする]のチェック・ボックスにチェックを入れる。
![](vss02_07.gif) |
VSSの「プロジェクト セキュリティ」の有効化 |
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![](/fdotnet/images/01.gif) |
メニュー・バーの[ツール]―[オプション]を実行して[Visual SourceSafeオプション]ダイアログを開く |
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![](/fdotnet/images/02.gif) |
[プロジェクト セキュリティ]タブを選択する |
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![](/fdotnet/images/03.gif) |
[プロジェクト セキュリティを有効にする]チェック・ボックスにチェックを入れる |
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![](/fdotnet/images/04.gif) |
[規定のユーザー権限]では、ユーザーを追加したときに、そのユーザーに適用されるデフォルトのユーザー権限を指定できる。例えば、ここで「破棄」のチェックを外しておけば、以後新たに作成されるユーザーには、デフォルトで「破棄」の権限が付与されない |
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VSSの「プロジェクト セキュリティ」を有効にすると、VSSアドミニストレータのメニュー・バーの[ツール]―[プロジェクトごとの権限]、[ユーザー権限の設定]、[ユーザーの権限のコピー]が有効になり、それぞれを実行できるようになる。次の画面は有効になったメニューの中から[プロジェクトごとの権限]を実行した例だ。
![](vss02_08.gif) |
プロジェクトに対するユーザー権限の設定 |
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![](/fdotnet/images/01.gif) |
メニュー・バーの[ツール]―[プロジェクトごとの権限]を実行して[プロジェクトに対する権限]ダイアログを開く。 |
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![](/fdotnet/images/02.gif) |
セキュリティ設定を行うプロジェクト(この例ではルート「$/」)を選択する。この段階では、まだプロジェクトを追加していないので、ルートしか選択できない。プロジェクトの追加については次回解説予定。 |
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![](/fdotnet/images/03.gif) |
セキュリティ設定を行う「ユーザー」(この例では「DevB」)を選択する |
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![](/fdotnet/images/04.gif) |
「ユーザーの権限」の設定を行う。実行権限を認める機能にチェックを入れ、認めない機能はチェックを外す |
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以上で、VSSサーバ環境の構築は完了である。
Visual SourceSafeのクライアント環境の構築
次は、VSSクライアント環境を構築する。前回説明したように、VSSソフトウェアはクライアント側にもインストールする必要があるので、まずは、VSSクライアントのインストールから解説しよう。
■VSSクライアントのインストール
VSSクライアントのインストールも、VSSサーバとほぼ同じで、それほど難しくない。本稿ではインストール先フォルダを「C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\VSS」(デフォルト値)に指定してインストールを行った。注意点としては、VSSクライアントのセットアップでも「CDキー」が必要になることだ。
![](vss02_09.gif) |
クライアント環境でのVSS のセットアップ |
前回作成したサーバ上のVSS共有フォルダ(この例では「\\Win2003\VSS」)をエクスプローラで開いたところ。 |
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![](/fdotnet/images/01.gif) |
VSS共有フォルダ内の「NETSETUP.EXE」を実行する |
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■オプション:VSSサービスパックのインストール
クライアント側のVSSのバージョンが6.0、6.0a、6.0bの場合は、VSS SP6を適用する必要がある。その場合、VSS共有フォルダ内の「VSS SP6のセットアップ・フォルダ」を開き、その中の「setupsp6.exe」を実行する。なお、この「VSS SP6のセットアップ・フォルダ」は前回追加したものなので、通常は存在しない。注意してほしい。
![](vss02_10.gif) |
クライアント環境でのVSS SP6のセットアップ |
VSS共有フォルダの中の「Visual SourceSafe 6.0 Service Pack 6 セットアップ」のフォルダ(この例では「\\Win2003\VSS\sp6」)をエクスプローラで開いたところ。このフォルダは前回追加したもので、通常は存在しない。 |
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![](/fdotnet/images/01.gif) |
「setupsp6.exe」を実行する |
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次回は
次回はいよいよVisual Studio .NETを使ったソース管理の実践方法を説明する。内容としては、Visual SourceSafeへのプロジェクトの追加、Visual Studio .NETからのソース管理の実践などについて解説する予定だ。次回もぜひご期待いただきたい。![End of Article](../../images/icon_end.gif)
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