Visual Studio .NETによるチーム開発事始め Visual SourceSafeの環境を構築する一色 政彦2003/11/15 |
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前回は、チーム開発環境におけるソース管理ツールの有効性、Visual SourceSafe(VSS)の概要とVSSサーバのインストール方法を説明した。引き続き今回は、VSSデータベースの作成、VSSユーザーの作成、VSSクライアントのインストールなど、VSS環境の構築方法について解説しよう。
Visual SourceSafeのサーバ環境の構築
本稿では、「Visual SourceSafeによるソース管理」を、デモンストレーションするサンプルとして、ASP.NETで作成したWebアプリケーションを使用する。このASP.NET Webアプリケーションを3人の開発者と1人のソース管理者でチーム開発するという前提である。
このWebアプリケーションの開発目的は、自社で開発しているライブラリの開発情報を、社内の開発者向けに発信するWebサイト(「MSDN Online Japan」の社内版のようなサイト)のCMS(Content Management System)を構築することである。ただし、ゼロから開発するのではなく、「ブログ」と呼ばれる既存のWebアプリケーションを拡張および改造する。
本稿では、この既存のWebアプリケーションとして、オープン・ソースの「BlogX」を使用した。「BlogX」のダウンロードおよび著作権についてはこちらのサイト(英語)をご覧いただきたい。なお本稿では、GotDotNet Workspaces - BlogX: Message board(英語)にある日本語対応されたカスタマイズ版(kawabata氏による投稿)を使用している。
ソース管理のサンプルとして使用するASP.NETプロジェクト「BlogX」の実行例 |
ASP.NET Webアプリケーション「BlogX」を実行したところ。なお、「BlogX」は「ブログ」と呼ばれるWebアプリケーションの1つである。 |
VSSでソース管理を行うには、前回説明したようにサーバ/クライアント環境を構築する必要がある。VSSサーバ環境の構築は次の3つのステップで行う。
ステップ1:VSSサーバのインストール
ステップ2:VSSデータベースの作成
ステップ3:VSSユーザーの登録
ステップ1は前回で解説済みなので、今回はステップ2から説明する。まずは、今回のプロジェクト用のVSSデータベースを新たに作成しよう。なお、VSSデータベースとは、前回解説したように、ソース・コードの変更履歴を格納するためのものである。
INDEX | ||
Visual Studio .NETによるチーム開発事始め | ||
Visual SourceSafeの環境を構築する | ||
1.Visual SourceSafeのサーバ環境を構築する | ||
2.Visual SourceSafeデータベースの作成 | ||
3.Visual SourceSafeユーザーの登録 | ||
4.Visual SourceSafeのクライアント環境の構築 | ||
「Visual Studio .NETによるチーム開発事始め」 |
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