.NET ToolsNUnit入門 Test Firstのススメ |
NUnitとは何か?
「NUnit」は、単体テストの自動実行を支援するためのツールで、Java用のテスト・ツールである「JUnit」を.NET Framework上で利用できるように変更を加えたものである。ちなみに、JUnitのバリエーションはNUnitに限らず、さまざまなプログラム言語に対応したものが作られている。テスト・ツールの1つの定番といってもよい。NUnitはエクストリーム・プログラミングと呼ばれるソフトウェア開発技法と深い関係があるので、関連書籍を読むと、より理解できるだろう。NUnitはSourceForge.net上で、オープン・ソースのソフトウェアとして公開されており、だれでも無料で利用できる。
NUnitの入手先
SourceForge.net
http://sourceforge.net/projects/nunit/
なお、現在入手できるNUnit 1.10は、残念ながら.NET Frameworkのベータ2ベースのもので、製品版では動作しない。本稿は、Visual Studio .NETベータ2をベースに記述したものである。NUnitが早期にバージョンアップされることを期待している。
さて、具体的にNUnitとは何をしてくれるソフトなのだろうか。一言でいえば、プログラマーがテスト・プログラムを作成し、それを実行することを支援してくれるものである。つまり、テスト・プログラムは、プログラマー自身が記述しなければならない。「そんな面倒なことやりたくない」「時間がないから無理」といった感想を持った方もいるかもしれないが、その判断はちょっと待っていただきたい。また、筆者が以前短いプログラムの方がよいという説を紹介したことを覚えている方は、短い方がよいならテストも書かない方がよいのではないかと思うかもしれない。しかし、これらはある種の勘違いといえるだろう。なぜなら、テストを書くことは、面倒を取り除き、プログラム開発の時間を短縮し、プログラムを短くすることに役立つからだ。魔法か手品のように思えるかもしれないが、これも1つの真実である。だまされたと思って、ひとつ以下の解説をお読みいただきたい。
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NUnit入門 Test Firstのススメ | ||
1.まず環境を準備する | ||
2.何はさておき、最初にテストを書こう | ||
3.NUnitを実行する | ||
4.唐突な仕様変更 | ||
「.NET Tools」 |
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