セカンダリの役割って何ですか

白井 出 (JPRS)
2003/12/17

 セカンダリネームサーバは、主に冗長性(耐障害性)の確保のために使用されます。

 よく、プライマリ/セカンダリネームサーバといわれますが、これらは共にコンテンツサーバであり、クライアントから見た場合、実はこの2種類のサーバにはほとんど違いはありません。

 NSレコードにはプライマリ/セカンダリの区別がありませんので、通常の名前解決においてはその区別はつけません。正しく設定されたネームサーバであれば、同じ問い合わせを受ければ、同じ内容の応答を返します。

 クライアントによって挙動は異なりますが、名前解決においては、そのドメインのNSレコードに指定された複数のネームサーバの中で、ネットワーク的に近いなどのいくつかの基準を基に最適と判断されたものを選択します。

 また、以前最適であったものでも、相手のネームサーバが突然停止してしまったり、ネットワーク到達性がなくなってしまったりした場合には、自動的にほかのコンテンツサーバから選択されることになります。

 このように、ネームサーバを複数設定することの意味は、名前解決が常にできるようにしておくことです。

 ただし、複数のネームサーバを運用するためには、確実に同期*1を取らなければなりません(*1マスター(プライマリ)とスレーブ(セカンダリ)の同期はどのように取るのですか?』参照 )。

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マスター(プライマリ)とスレーブ(セカンダリ)の同期はどのように取るのですか?
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