PC Insider 編集後記 2000年9月
このページは毎月末に更新します
 
Voigtlander BESSA-R+AVENON SUPER WIDE 28mm/F3.5
世界最古のカメラ・メーカー「Voigtlander(フォクトレンダー)」を名乗っているが、日本のコシナ製のレンジ・ファインダー・カメラ。コシナがフォクトレンダーのブランド名をライセンスして、ライカのLマウント(スクリュー・マウント)のカメラに参入したもの。レンズも、日本のアベノンが製造する28mm/F3.5の広角レンズ。アベノンは、Lマウント・レンズの老舗。この組み合わせは、スナップ・カメラとしては最高の組み合わせ。何せ比較的安価なので、気にせずに持ち歩けるのがよい。 AF一眼カメラやデジタル・カメラの普及したことが、逆にこ
うした趣味性の高いカメラを生み出す要因となっているのを喜ぶべきか、悲しむべきか。

 これまではそれほど意識することがなかったのだが、最新のPCや周辺機器を評価していると、自宅のPCがあまりにも貧弱なことを思い知らされる。何せメイン マシンのCPUはPentium-120MHz、ハードディスクの容量は2.5Gbytesしかないのだ。特集「5万円PCがオフィスを変える」で取り上げたように、最近では5万円も出せば、これよりも何倍も高速なデスクトップPCが購入できてしまう。遅いPCをがまんしながら使うよりは、ここは環境を一新しようかと考えている。

 さらに、フレッツISDNと無線LANを導入し、家のどこでもインターネットに常時接続できる環境構築を目論んでいる。できれば、ADSLやケーブル・インターネットにしたいところなのだが、ADSLは電話回線が光収容ということで導入できず、ケーブル・インターネットはマンションが対応しておらず導入できないことが分かっている。サービス地域に入っていても、こうした理由で、フレッツISDNしか選択できないところが意外と多い。

 無線LANを導入するのは、リビングでノートPCを使って原稿を書いたり、インターネットにアクセスしたりしたいからだ(リビングが最も冷暖房が効いて過ごしやすいため)。リビングとISDNを引き込んだ(仕事)部屋までは、そこそこ距離がある。家の廊下をイーサネット・ケーブルが這いまわるのは、美観上もよくないし、ケーブルが邪魔してドアが閉まらなくなるのも困る。そこで、最近安くなった無線LANを導入して、ケーブル・レスの快適な家庭内LAN環境を構築しようというわけだ。安価なPCをサーバとしてTAを共有すれば、複数のPCから同時にインターネットにアクセスすることも可能になる。

 と、計画だけは進んでいるのだが、安くなったとはいえ、この環境を実現するには10万円程度の予算が必要になる。それにインターネットの常時接続環境にしても、「それほどインターネットを自宅で使っているのか」と自問すると、さらに踏ん切りがつかなくなる。常時接続環境が便利なことは分かっていても、いざ投資を行おうと思うと、踏ん切りをつけるまでのバリューがないことに気づく。意外と、こういう人も多いのではないだろうか?

 森首相、「IT講習券」なんて言ってないで、「インターネットが便利」と思わせるコンテンツを補正予算で作ったらいかがですか?

(PC Insiderガイド 小林章彦)

 
  編集後記
今月悔しい思いをしたモノ:ZoneAlarm Pro 1.0 テスト マシンとして会社でずっと使い倒していた私物のデスクトップPCを自宅に持ち帰った。さっそくWindows 2000のICSを設定して、ちょっとした家庭内LAN+CATVインターネット接続環境を構築したのだが、その際、購入したのがZoneAlarm Pro 1.0。最近流行のパーソナル ファイアウォールの一種である。これがキャンペーン中につきUS$29.95で買えたのに、定価のUS$39.95で発注してしまったのだ。その差はUS$10とはいえ非常に悔しい。なんせ、キャンペーンを知らせるメールが3通も届いていたのだから。順調に動作しているのがせめてもの救いか…。 (島田) 今月の買い物:松下電工 TK611-W 今月の買い物はPCから離れて、浄水器(松下電工は清水器としている)だ。今のアパートに暮らしはじめてもう4年になるが、これまで水については気にしてこなかった。東京の水がまずいことは覚悟していたし、ほとんどの場合、沸かしてお茶として飲んできたからだ。
 先月1週間ほど帰省したが、帰宅後蛇口を開けると赤茶色の水が勢い良く出てきて少し驚かされた。これまでも1、2度赤茶色の水が出る場面に遭遇したが、これほどひどかったのは初めてで、さすがに水を飲む勇気(?)を失ってしまった。浄水器を購入したのは、フィルターを通すことで、赤茶色の水を見て植え付けられてしまったトラウマを解決しよう、という動機からで、その効果についてはあまり期待していなかった。
 ところが取り付けてから驚いたのだが、フィルターを通した水は明らかに飲みやすい(ような気がする)。沸かしてお茶にしてもこれまでより飲みやすい(ような気がする)。当然10万円近くする浄水器が存在する以上、このクラスの浄水器では取り除けない物質はいくらもあるのだろうが、水が飲みやすくなった(ような気がする)ので、とりあえず満足している。 (澤谷)
今月お逝きになったもの:自宅のメインPC 3年前の春に購入してから各種パーツをアップグレードしつつ、無謀にも(?)使い続けていた自宅のメインPCが、先日突如故障。症状的には、電源を入れていないのに突如起動していたり、電源を落とす操作をしていないのに勝手に落ちたりと、ちょっと怖い状況です。CPUを差し直したり、交換したりといろいろといじってみたものの、復旧しないので、直すならメーカーに送らないといけないような雰囲気になったのですが、そもそもそこまでして修理すべきかどうかと悩みつつ、セカンドマシンをメインマシンに昇格させて、そのまま意思決定を保留している今日この頃です。 (平野)
 
  PC Insider STAFF
       
編集人 小川 誉久 Art Director 谷原 正則
ガイド(編集長) 小林 章彦
制作
河本 茂美
ガイド(副編集長) 島田 広道
構成エディタ 元麻布 春男
編集 澤谷 琢磨
平野 謙
編集・著作 Digital Advantage
   
Copyright(C) 2000 All Rights Reserved
 
「PC Insider Editor's Note」
 


System Insider フォーラム 新着記事
  • Intelと互換プロセッサとの戦いの歴史を振り返る (2017/6/28)
     Intelのx86が誕生して約40年たつという。x86プロセッサは、互換プロセッサとの戦いでもあった。その歴史を簡単に振り返ってみよう
  • 第204回 人工知能がFPGAに恋する理由 (2017/5/25)
     最近、人工知能(AI)のアクセラレータとしてFPGAを活用する動きがある。なぜCPUやGPUに加えて、FPGAが人工知能に活用されるのだろうか。その理由は?
  • IoT実用化への号砲は鳴った (2017/4/27)
     スタートの号砲が鳴ったようだ。多くのベンダーからIoTを使った実証実験の発表が相次いでいる。あと半年もすれば、実用化へのゴールも見えてくるのだろうか?
  • スパコンの新しい潮流は人工知能にあり? (2017/3/29)
     スパコン関連の発表が続いている。多くが「人工知能」をターゲットにしているようだ。人工知能向けのスパコンとはどのようなものなのか、最近の発表から見ていこう
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

System Insider 記事ランキング

本日 月間