延長ケーブルは通信トラブルを引き起こすことがある

デジタルアドバンテージ
2001/11/28

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 2台の機器をケーブルで接続しようとするとき、ケーブルの長さが足りない場合は延長ケーブルを継ぎ足して解決することがある。延長用ケーブルやケーブル同士を接続するコネクタは量販店などで市販されており、一見すると便利に使える。

 しかしこうしたケーブルの延長が通信トラブルを招く可能性があることは覚えておきたい。一般的に、ケーブルを長くするほど、その中を通る電気信号はだんだんと減衰していく。デジタル信号の場合、信号の減衰がひどくなってその波形が乱れたりすると、受信側の機器は信号を「0」「1」というデジタル・データとして認識できなくなる。その結果、通信エラーが生じて速度が下がったり、まったく通信できなくなったりする。

 もう一つ重要なのは、電気信号の波形の乱れは、ケーブルと機器あるいはケーブル同士をつなぐコネクタ部分でも生じる、ということだ。つまり、同じ距離を1本のケーブルでつなぐのと複数のケーブルを直列に接続してつなぐのでは、後者の方がコネクタの数が多く、信号波形が乱れやすい。従って延長ケーブルでケーブル長を延ばす場合、正常に通信できる距離は1本のケーブルで通信できる距離よりは短くなる傾向がある。もちろん、延長に延長を重ねていけば、実質的に通信可能な距離はどんどん短くなる。

 正常に通信できる最大ケーブル長は、インターフェイスの規格や伝送速度などに依存するため千差万別だ。それでも、延長ケーブルによって、通信速度が下がったり通信が途絶したりする可能性があることは覚えておきたい。最近の例では、ADSLモデムとスプリッタ、モジュラ・ジャックとの間に延長ケーブルを使っていたら、まったく通信できなかった(リンクが確立できなかった)という事例もある。記事の終わり

「PC Hints」


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