連載 PCメンテナンス&リペア・ガイド第2回 PC本体にアクセスしてハードウェア構成を調べる1. PCの外観からハードウェアを確認する 林田純将 |
まずPCの前面部分からチェックする
PCのハードウェア構成をWindows上で調べた後は、実際にPC本体を調べてみよう。まずは、本体の前面を見ると、たいていはCD-ROM(もしくはDVD-ROMかCD-R/RW)ドライブが搭載されている。フロッピードライブも前面にある。それから、日本電気のVALUESTARや、ソニーのVAIOなどのような家庭向けPCでは、前面にUSBポートやIEEE 1394ポートなどが配置されていることも多い(前面と背面の両方に装備されていることもある)。一方、筆者が使用しているデルコンピュータ製PCのようなビジネス向けモデルの場合、USBポートは背面だけに配置されていることが多い。また、ビジネス向けモデルでは、IEEE 1394ポートや光デジタル端子のようなAV系の端子類を標準搭載していることは少ない。そのほか、ZipドライブやMOドライブなどをオプション(場合によっては標準で)として用意していることもある(以下の写真の)。 |
Dimension 4100の前面部分 | |||||||||
DVD-ROMドライブ(前回調べたようにサムソン製)とフロッピードライブ、それから、オプションとして用意されているZipドライブも搭載している。そのほか前面にはポート類などはなく、かなりシンプルな構成となっている。 |
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ちょっと注意が必要なのは、ドライブ・ベイの空きは、PC本体の前面を見ただけでは判断できないということだ。上の写真の場合、5.25インチ幅/3.5インチ幅のベイは、それぞれ1つずつ空いているように見える。しかし、表面には何も露出していなくても、何かデバイスが内部に装着されている場合もある。従って、確実にドライブ・ベイの空きを調べるには、PCのケースを開けて内部をのぞいてみるしかない。
PCの背面をチェックする
次にPCの背面を見てみよう。一般的にPCの背面には、前面と比べて多数のコネクタが配置されている。このうち、標準的によく利用されるインターフェイスや、古くからPCに標準装備されてきたインターフェイスのコネクタは、マザーボードに直接実装されていることが多い。これらのコネクタは、「バックパネルI/O」などと呼ばれる部分に配置されている(下の写真)。一方、標準的でないインターフェイスや、交換可能でないと都合が悪いインターフェイスは、拡張カードによって実装される(下の写真)。
Dimension 4100の背面 |
一般的にタワー型ケースのPCでは、この写真のように、一番上には電源ユニット、その下にバックパネルI/O、そして一番下に拡張カードのスロットが装備されていることが多い。 |
バックパネルI/O部分には、主にモデムやISDN TA(ターミナル・アダプタ)、WorkPadやWindows CEマシンなどとの接続に使われるシリアル・ポート、プリンタとの接続に使われるパラレル・ポート、キーボードやマウスを接続するためのPS/2ポート、さらにUSBポートがある。最近の周辺機器は、ほとんどがUSB対応になっているため、USBポートだけでも十分だという声もあるが、まだまだ古い周辺機器を使うユーザーも多いため、特にビジネス向けPCではシリアル/パラレル・ポートを実装していることが多い。
Dimension 4100のバックパネルI/O部分 | |||||||||||||||
ここにあるコネクタ群は、マザーボードに直接実装された標準装備のインターフェイスである。このうちPS/2コネクタは、キーボードとマウスでまったく同じ形をしているが、周辺部分の色やアイコンで区別できる(コネクタの色については、後述のコラムを参照)。また、機種によってはディスプレイやイーサネット、オーディオの入出力ポート、ゲーム・ポートなどが、ここに配置されている場合もある。 |
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背面には、PCIカードやAGPのグラフィックス・カードといった拡張カードのコネクタ部分も見える。グラフィックス・カード、モデム・カード、サウンド・カード、イーサネット・カードなど、拡張カードの種類は多岐にわたる。
Dimension 4100の拡張カード部分 | |||||||||
コネクタの部分から、拡張カードが3枚装着されていることがうかがえる。3枚とも前回Windows
2000上で調査した結果、その正体はある程度分かっている。 |
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コネクタの色分け
1999年以降に販売されたPCなら、基本的に上記の配色に従って設計されているはずだが、製品によってはコネクタに着色されていない場合もある(たとえばDimension 4100の場合、前出の写真のようにシリアル/パラレル・ポートは着色されていない)。また、1999年以前のPCでは、各PCメーカーが独自に配色を決めていた時期があったため、上表とは色が異なる場合があるので注意したい。さらに、上表で色が割り当てられていないコネクタについても、メーカー間で配色が統一されていないので注意が必要だ。 |
関連記事 | |
第1回 Windows上で調べられるPCのハードウェア構成 | |
資料
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ケーブル&コネクタ図鑑 |
関連リンク | |
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[連載]PCメンテナンス&リペア・ガイド | ||
第2回 PC本体にアクセスしてハードウェア構成を調べる | ||
コラム:プロセッサの種類やクロック周波数をフリー・ソフトウェアで特定する | ||
1. PCの外観からハードウェアを確認する | ||
2. PCの内部を見てハードウェアを確認する | ||
「連載:PCメンテナンス&リペア・ガイド」 |
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