System Insider 編集後記 2002年7月
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記事ができるまで
前回の編集後記では、記事の裏事情について紹介したので、今回は記事ができるまでを簡単に紹介してみよう。System Insiderには、筆者に執筆をお願いしている連載系と、主に編集部内で執筆を行っている特集系の大きく2種類の原稿がある。ほかにも「スロット&ソケット図鑑」や「Online DOC Watcher」といった資料系の記事もあるが、これも編集部内で調査・制作を行っている。今回は、連載系を例に記事ができるまでを紹介しょう。 まず、連載系記事の企画の立て方だが、これは多くの場合、筆者との打ち合わせの中から決まる。一般的な雑誌ならば、編集部内である程度企画を立てて、その企画に合った筆者を探して、という段取りになるのだろうが、System Insiderではなぜか筆者ありきのことが多い。編集部と筆者で記事の内容や方向性、読者ターゲットを決めて、連載スタートとなる。記事の中には、編集部で概要を決めて、筆者を口説き落として何とか書いてもらう、というパターンもあるのだが、そういう例は非常に少ない。 連載の企画が決まれば、あとは実際に原稿を筆者に執筆していただくことになる。内容がほぼ固まっているので、あとの筆者との打ち合わせは、ほとんど電子メールで行っている(筆者によっては電話ということもあるが、多くは電子メールである)。編集部側から次回の連載で取り上げていただきたいテーマや内容を送り、それに対して筆者から回答をいただいて、内容が決まる。場合によっては、編集部側と筆者の意見が折り合わずに何度か電子メールのやり取りが行われることもある。内容が決まったら、あとは筆者から原稿が届くのを待つことになるのだが、設定した締め切りに原稿が届くことは、そう多くない。届かなければ、当然ながら催促の電子メールを送ることになる。 編集部内で執筆している原稿も同じなのだが、紙の雑誌とは異なり、Webマガジンの場合はどうしても締め切りに対してルーズになりがちだ。とはいえ、スケジュールを決めずに作業を行っていると、いつまで経っても記事が公開されないことになるので、内部ではそれなりに公開スケジュールを決めて動いている。 原稿が届いたら、それを編集し、追加や修正が必要な部分については筆者に戻す。また同時進行で、図版の制作をデザイナーに依頼することになる。原稿の編集が終ったら、原稿を校正さん*1に電子メールで送り、チェックしていただく(スケジュールの関係ですべての原稿をチェックしていただいていなのが現状だが)。と、同時に編集部内でも記事の内容によって数人で査読(クロスチェック)を行うようにしている。
編集部内と校正さんの2カ所からのチェックを原稿に反映して、最終的な原稿になる。この原稿とデザイナーに依頼した図版を、HTMLエディタ(Dreamweaver)を使ってHTML化して、公開する最終的な記事ができあがる。それをサーバに転送することで、記事の公開が始まることになる。こうした作業の繰り返しによって、読者のみなさんに読んでいただいている記事ができている。 (System Insider 小林章彦) |
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編集後記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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System Insider STAFF | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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