Flashベースのリッチクライアントを体験
(1)

Macromedia Flexのインストール




電通国際情報サービス
比嘉康雄
2005/1/22

 Macromedia Flex(以下、Flex)は、J2EEアプリケーションサーバ上で動作するプレゼンテーションサーバであり、Flashムービーを作成するのではなく、タグベースでFlashによるユーザーインターフェイスを定義する開発手法は、J2EEにおけるWebアプリケーションの開発に非常によく似ています。

 本稿は、Flashをインターフェイスとしたリッチクライアント技術の代表格であるFlexを、インストールから簡単なコーディングまでを実際に試すことで、読者に評価の機会を提供することを目的としています。

 なお、本稿ではFlexのトライアル版を利用するので、読者は誰もが試すことができます。Flexそのものについて詳しく知りたい読者は、「XMLでリッチクライアントを実現『Macromedia Flex』」を参照してください。

Flexを体験するために必要な環境

 本稿では、FlexをTomcatの上で動作させます。また、開発環境としてはFlexに同梱されているFlex Builderを使用します。

 Flexのトライアル版はマクロメディアのサイトからダウンロードすることができます。トライアル版は英語版となっていますが、日本語版と機能面で差異はありません。トライアル版の使用期限は60日間ですが、使用期限が過ぎるとデベロッパー版になります。外部からはアクセスできないサーバになりますが、個人で試すには十分な環境です。Flexの評価のために引き続き使用できます。

環境の準備

 まず、J2SDKとTomcatのインストールを行います。

(1)J2SDKのインストール

 サン・マイクロシステムズのサイトから「j2sdk-1_4_2_06-windows-i586-p.exe」をダウンロードして、「C:\」直下にインストールしてください。ダウンロードは、下記のURLから行います。

 インストール時の設定は、すべて規定の値で行います。また、インストール後のシステム環境変数は下記のとおりに設定します。システム環境変数の設定は、マイコンピュータを右クリックして表示されるメニューから、[プロパティ]→[詳細設定]→[環境変数]→[システム環境変数]を選択して行います。

変数名 変数値
JAVA_HOME Javaをインストールしたディレクトリ
(例:C:\j2sdk1.4.2_06)
Path ;%JAVA_HOME%\bin
(既に変数値があれば、最後に追加)

(2)Tomcatのインストール

 Tomcatには5.0系を使用します。下記のURLからダウンロードしてください。本稿では、「jakarta-tomcat-5.0.28.exe」をインストールしました。

 インストール時の設定はデフォルトで行ってください。なお、以下のとおりに環境変数を設定してください。

変数名 変数値
TOMCAT_HOME C: \Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 5.0

Flexのダウンロード

 Flexは下記のURLからダウンロードの手続きを行うことができます。トライアル版をダウンロードするためには、マクロメディアのメンバーシップ登録を行う必要があります。メンバーでない方は、ダウロードの前に登録作業を行ってください。

 このサイトの「Flex 1.5英語版、FlexBuilder 1.5英語版のトライアル版ダウンロード」のアイコンをクリックします。

画面1 ダウンロードサイトの下部に表示されるアイコンをクリックする

 下記の画面が表示されます。メンバーシップ登録をされていない方は、下部の「新規登録」をクリックしてメンバーシップ登録を行ってください。メンバーシップ登録を行ってる方は、メールアドレスとパスワードをここで入力します。

画面2 登録者はそのままログインすることができる。未登録者は「新規登録」からメンバーシップ登録を行う

 ここまでの手続きを終えると、登録したメールアドレスにダウンロードページのURLが届きます。このURLを開くと下記のページが表示されます。メールアドレスとパスワードを入力します。

画面3 メンバーシップ登録に用いたメールアドレスとパスワードを入力する

 ダウンロードページが表示されます。ダウンロードページには、Windows版のほかにLinux版、AIX版、Solaris版が用意されています。本稿ではWindows環境で試すので、Windows版をダウンロードしてください。なお、今回は開発にMacromedia Flex専用の統合開発環境Flex Builderを使用するので、併せてダウンロードしてください。

画面4 FlexとFlexBuilderの両方をダウンロードする

 Flexのファイル名は「Flex-15-win.exe」。FlexBuilderは「FlexBuilder1.5Installer.exe」というファイル名になっています。2つのファイルが正しくダウンロードされたことが確認できたら、いよいよインストールです。

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 INDEX

Flashベースのリッチクライアントを体験 第1回
Page1
Flexを体験するために必要な環境
環境の準備
Flexのダウンロード
  Page2
Flexのインストール
インストールの確認




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