Flashベースのリッチクライアントを体験(5) 2/3
Flexならデータ・バインディングもカンタン
電通国際情報サービス
公門 和也
2005/11/8
■バインディングの準備として、データを定義しよう
バインディングを行う前に、まずはバインディングされるデータを定義します。Flexでは表1のような種類のデータを定義できます。
データ型 | 説明 |
Number | 数値型 |
String | 文字列型 |
Boolean | 論理値型 |
Object | オブジェクト型 |
Array | 配列型 |
表1 Flexで定義できるデータ型 |
データの定義は、MXMLとActionScriptのどちらでもできます。
MXMLでデータを定義する方法
MXMLでデータを定義するときは、リスト1のような形式で記述します。また、具体的な定義例を表2に示します。
<mx:データ型 id="名前">値</mx:データ型> |
リスト1 MXMLでのデータ定義 |
データ型 | 定義例 |
Number | <mx:Number id="numData">1234</mx:Number> |
String | <mx:String id="strData">abcd</mx:String> |
Boolean | <mx:Boolean id="boolData">true</mx:Boolean> |
Object | <mx:Object id="objData"> |
Array | <mx:Array id="arrData"> |
表2 MXMLでのデータの定義例 |
ActionScriptでデータを定義する方法
ActionScriptでデータを定義するときは、リスト2のような形式で記述します。ただし、以下のような方法で定義した変数はローカル変数となります。グローバル変数として定義するには異なる方法を使用しますが、ここでは割愛します。また、具体的な定義例を表3に示します。
var 名前:データ型 = 値; |
リスト2 ActionScriptでのデータ定義 |
データ型 | 定義例 |
Number | var numData:Number = 1234; |
String | var strData:String = "abcd"; |
Boolean | var booldata:Boolean = true; |
Object | var objData:Object = {name:"USB
Watch", price:129.99}; |
Array | var arrData :Array = [{name:"USB
Watch", price:129.99}, |
表3 ActionScriptでのデータ定義例 |
FlexBuilderを立ち上げて、前回までの要領で「dataBindingApp.mxml」という新しいファイルをflex-exampleサイトの直下に作成します。
次にインサートバーで「controls」を選び、DataGridコンポーネントをアプリケーションにドラッグ&ドロップしてください。
図5 インサートバーのDataGridコンポーネント(クリックすると拡大します) |
すると図6のようにダイアログが出るので、IDはそのままで「Header text」と「Column name」を指定します。OKをクリックすることで、空のDataGridが作成されます。
図6 DataGridダイアログでの詳細を指定 |
続いて、データを定義していきましょう。図7のようにリスト3の配列データ「arrData」を定義します。
<mx:Array id="arrData"> |
リスト3 配列データ「arrData」の定義 |
図7 データの定義(クリックすると拡大します) |
以上までで、空のDataGridを配置し、表示用のデータを定義しました。続いてこれらをバインディングします。(次ページに続く)
2/3 |
INDEX |
||
Flashベースのリッチクライアントを体験
第5回 Flexならデータ・バインディングもカンタン |
||
Page
1 Flexでのバインディングの概要 |
||
Page 2 バインディングの準備として、データを定義しよう |
||
Page 3 データをバインディングしよう まとめ |
HTML5 + UX フォーラム 新着記事
- GASで棒、円、折れ線など各種グラフを作成、変更、削除するための基本 (2017/7/12)
資料を作る際に、「グラフ」は必要不可欠な存在だ。今回は、「グラフの新規作成」「グラフの変更」「グラフの削除」について解説する - GET/POSTでフォームから送信された値をPHPで受け取る「定義済みの変数」【更新】 (2017/7/10)
HTMLのフォーム機能についておさらいし、get/postメソッドなどの内容を連想配列で格納するPHPの「定義済みの変数」の中身や、フォーム送信値の取り扱いにおける注意点について解説します【PHP 7.1含め2017年の情報に合うように更新】 - PHPのfor文&ループ脱出のbreak/スキップのcontinue【更新】 (2017/6/26)
素数判定のロジックからbreak文やcontinue文の利点と使い方を解説。for文を使ったループ処理の基本とwhile文との違い、無限ループなども併せて紹介します【PHP 7.1含め2017年の情報に合うように更新】 - Spreadsheetデータの選択、削除、挿入、コピー、移動、ソート (2017/6/12)
Spreadsheetデータの選択、挿入、削除、コピー、移動、ソートに使うメソッドの使い方などを解説する
|
|