マイクロソフト認定技術資格試験「MCP/MCSA/MCSEラーニングブック」70-291:Implementing, Managing, and Maintaining a Microsoft Windows Server 2003 Network Infrastructure 編2-1.名前解決の実装 澤田 佳織/中沢 明夫 |
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ホスト名には最大255文字使用することができます。hostnameコマンドを使用してホスト名を確認することができます。
■KEYWORD■
●コンピュータの名前
コンピュータを識別する名前としてNetBIOS名とホスト名の2種類があります。
これは、TCP/IP上で動作するアプリケーションにはネットワーク上のコンピュータの識別に、NetBIOS名を使用するアプリケーションと、ホスト名を使用するアプリケーションがあるためです。
ただし、現在私達が使用しているほとんどすべてのアプリケーションは、識別にホスト名を使用します。NetBIOS名を使用するアプリケーションとは、主にWindows NT以前に使用されていたマイクロソフトのアプリケーションです(例えばコンピュータブラウザサービスなどがあります)。
NetBIOS名とホスト名の相違点は、以下のとおりです(表2-1)
名前 | 説明 |
NetBIOS名 |
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ホスト名 |
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表2-1 NetBIOS名とホスト名の相違点 |
Windows Server 2003またはWindows XPを実行しているほとんどのコンピュータでは、NetBIOS名とホスト名は同一です。
●完全修飾ドメイン名(FQDN)
インターネット上で一般的に使用されているホストの識別子です。「ホスト名+ドメイン名」の形式で各ホストを識別します。ドメイン名により「どの会社・組織で管理されているWebサーバなのか」を特定することができます。つまりドメイン名は、インターネット上で相手先コンピュータを探すための住所の役割を果たすのです。
例えば、ブラウザで「http://www.microsoft.com/」というURLを指定する場合、httpは接続に使用するプロトコル、wwwはWebサーバのホスト名、microsoft.comはドメイン名を意味します。
ドメイン名はDNSサフィックスとも呼ばれます。
●名前解決
ユーザーがネットワーク上のほかのコンピュータと接続する際には、「\\server01」や「www.microsoft.com」といった具合に接続先コンピュータの名前を指定するのが一般的です。ただし、TCP/IPプロトコルを使って通信している場合には、IP層において発信元とあて先のコンピュータのIPアドレス情報が必要です。そこで実際の通信に先立って、ユーザーが指定した名前を基に相手先コンピュータのIPアドレスを調べる仕組みを名前解決と呼びます。
●名前解決の方法
名前をIPアドレスに解決するには、いくつかの方法があります(表2-2)。
方法 | NetBIOS名解決 | ホスト名解決 |
@皆に尋ねる方法(図2-1) | ローカルブロードキャスト | (使用しない) |
A電話帳方式(図2-2) あらかじめテキストファイルにアドレスと名前の一覧を作成しておき、必要な時にファイルを参照する方法です |
LMHOSTSファイル | HOSTSファイル |
B104方式(図2-3) NTTの104番のように、ネットワーク上のネームサーバ(名前を管理するコンピュータ)にアドレスと名前の一覧を登録し、必要な時に問い合わせる方法です |
NetBIOSネームサーバ(WINSサーバ) | DNSサーバ |
C以前に名前解決した履歴を使用する方法 名前解決の結果を一定期間メモリに格納しておき、再利用する方法です |
NetBIOS名キャッシュ | DNSクライアントリゾルバキャッシュ |
表2-2 名前解決の方法 |
図2-1 @皆に尋ねる方法 |
図2-2 A電話帳方式 |
図2-3 B104方式 |
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