マイクロソフト認定技術資格試験「MCP/MCSA/MCSEラーニングブック」70-291:Implementing, Managing, and Maintaining a Microsoft Windows Server 2003 Network Infrastructure 編1-2.DHCPサーバの構成 澤田 佳織/中沢 明夫2003/12/17 |
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問題 01-02-04 DHCPオプションの構成 | |
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DHCPオプションを使用すると、IPアドレスとサブネットマスク以外にもさまざまなTCP/IP構成をDHCPクライアントに提供することができます。
DHCPオプションには、ルータ(デフォルトゲートウェイ)のIPアドレス、DNSサーバのIPアドレス、WINSサーバのIPアドレス、DNSドメイン名のような項目があります。サブネットBは2台のルータに接続されています。したがって、ルータオプション(デフォルトゲートウェイ)として設定可能なルータが2つ存在することになります。XP2はサブネットAのクライアントとのみ通信するわけですから、ゲートウェイをrouter1に設定するとよいでしょう。また、XP2以外のコンピュータはサブネットCのコンピュータとのみ通信するわけですから、デフォルトゲートウェイをrouter2に設定するとよいでしょう。
上記の要件を満たす選択肢を選びます。「サブネットBのスコープのルータオプションとして192.168.2.2を設定する」と「XP2用の予約を作成する。この予約用のルータオプションに192.168.2.1設定する」の両方を設定すると要件を満たします。
■POINT■
DHCPオプションの設定時には、レベル(適用範囲)を決定する必要があります。レベルには、「サーバレベル(1台のDHCPが複数のサブネットのクライアントをサポートする場合すべてのサブネットに適用される)」、「スコープレベル(特定のサブネットに適用される)」、「クラスレベル(特定のグループの所属するコンピュータのみ適用される)」、「予約クライアントレベル(特定のクライアントにのみ適用される)」の4つがあります。
問題文のように、オプションでルータ(デフォルトゲートウェイ)のIPアドレスを割り当てる場合を考えてみましょう。デフォルトゲートウェイには、ローカルネットワークからの出口となるルータのIPアドレスを指定する必要があります。リモートネットワークのルータのIPアドレスを設定してしまうと通信はできません。ということは、デフォルトゲートウェイのアドレスは、サーバレベルではなくスコープレベル(サブネット単位)で設定する必要があるのです。上記の理由から、ルータオプションはサーバレベルでは設定しません。
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