Insider's Eye
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MicrosoftとCiscoは双方のネットワーク保護技術に互換性を持たせることに同意したが、MicrosoftはLonghorn Serverまではこの技術を出荷しないと発表している。
MicrosoftとCiscoは2004年10月、双方のネットワーク・セキュリティ技術に確実に相互運用性を持たせるために協力する方針を発表した。Microsoftの技術はNetwork Access Protection(NAP)、Ciscoの技術はNetwork Admission Control(NAC)と呼ばれる。
MicrosoftとCiscoはそれぞれのネットワーク保護技術を同様の方法で記述している。どちらも基本的にはポリシーを施行し、ネットワークに接続するデバイスが最新の状態にあり(適切なレベルのOSとパッチを適用しており)、なおかつ現行の署名ファイルとともにアンチウイルス・ソフトウェアを備えていることが確実でない限りは、こうしたポリシーに準拠するまで、デバイスのアクセスは拒否されるなり、制限が課されるなり、あるいは隔離されることになる。
両社が何らかの知的財産権をクロスライセンスするのかどうかはまだ定かではないが、両社とも顧客に対して以下の点を確約している。
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NAPとNACの互換性強化に役立つ情報を共有すること。
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両アーキテクチャの発展や商用化に合わせて、双方の相互互換性の強化に取り組むこと。
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同技術の市場での広範な採用を促すべく、ネットワーク許可とアクセス・コントロールの業界標準で協力すること。
両社の協力は何か1つの製品の完成というよりも、むしろ両技術を導入する企業が互換性の問題に直面しないようにすることを目指している。
この発表で最も重要なのは恐らく、両社が標準技術と規格に関して協力することで合意した点だ。例えば、ネットワークに接続しようとしているコンピュータが最新のアンチウイルス・ソフトウェアを搭載しているかどうかをチェックするためには、アンチウイルス・ソフトウェア・ベンダ各社との協力が必要であり、またMicrosoftとCiscoのパートナー各社がNAPとNAC向けにインターフェイスを個別に構築しなくても済むようにするためには、標準技術が必要だ。
さらにMicrosoftは、NAPにInternet Protocol Security(IPSec)エンフォースメント技術を含める可能性を示唆している。これにより、顧客は社内ネットワークにおける通信のセキュリティを強化できる。IPSecエンフォースメントは組織の内部からであれ外部からであれ、重要な資産への信頼できない相手からのアクセスを制限する。
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2005年、更新ラッシュを迎えるWindowsサーバOS(1) | ||
2005年、更新ラッシュを迎えるWindowsサーバOS(2) | ||
コラム Ciscoのネットワーク保護技術NACとの統合 | ||
2005年、更新ラッシュを迎えるWindowsサーバOS(3) | ||
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