運用常時接続時代のパーソナル・セキュリティ対策(第2回)3.Routing and Remote Accessサービスとその使い方(3) デジタルアドバンテージ |
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netshコマンドのコンテキスト
netshコマンドに引数を何も付けずに起動すると、ユーザーがコマンドをインタラクティブに(対話的に)入力して実行するモードになる。プロンプトとしては、最初は“netsh>”が表示されているが、この部分は、「コンテキスト」に応じて変わってくる。コンテキストとは、操作の対象となるRRASの機能を表すもので、Windows 2000 ProfessionalのRRAS機能では、「routing」と「interface」、「ras」の3つがある。Windows 2000 Serverではこれ以外に、「dhcp」、「wins」、「aaaa(authentication、authorization、auditing、accounting)」の3つのコンテキストも利用でき、より高機能になっている。
「routingコンテキスト」では、RRASの機能のうち、IPルーティングやTCP/IP、IPXプロトコルなどに関する設定を行う。「interfaceコンテキスト」ではネットワーク・インターフェイスに関する設定を行い、「rasコンテキスト」ではRAS(リモートアクセス)に関する設定を行う。今回利用するパケット・フィルタは、「routingコンテキスト」の下にある“ip”サブコンテキスト中で設定を行う。
netshコマンド中でコンテキストを変更・移動するには、“routing”や“interface”、“ras”などというふうに、コンテキスト名をそのまま入力すればよい。コンテキストを1つ上へ上がるには“..”と入力する(ディレクトリを移動する、cdコマンドのようになっている)。コンテキストを変更すると、そのコンテキストごとに利用可能なコマンドが変わりるが、実際にどのようなコマンドが利用できるかはHELPコマンドで確認していただきたい。以下は、routingのipサブコンテキスト中で利用可能なコマンドの一覧を表示させたところである。
C:\>netsh
……netshコマンドの起動
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このコンテキスト中で、たとえばインターフェイスの情報を表示させるためには、“show interface”という文字列を入力してリターン・キーを押せばよい。もしshowコマンドで利用できる引数が分からなければ、“show ?”と入力すれば、指定可能な引数の一覧が表示される。このように適宜“?”を使うことにより、その状況に応じたヘルプ・メッセージやコマンドの書式の一覧が表示されるので、活用していただきたい。またこのプロンプト上では、上下左右のカーソル移動キーを使って、一度入力したコマンドを再入力したり、一部を変更して再実行したりすることもできるので、入力を間違えた場合でも簡単に修正できるだろう。
運用 |
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